ニュース
2008年07月03日
働きざかり世代の男性は半数がメタボ [東京都]
- キーワード
- メタボリックシンドローム
東京の男性中高年の半数以上がメタボ、働き盛りの世代は忙しくて食事時間も乱れがち、忙しくてなかなか運動に時間をとれないが1日歩数は全国平均より多い―― 東京都民の実情が都がこのほどまとめた「平成18年東京都民の健康・栄養状況」であきらかになった。
調査は、毎年実施している「国民健康・栄養調査」に独自の調査項目を加え、昨年11月に51地区で821人を対象に実施した。栄養摂取状況、運動や喫煙、飲酒などの生活習慣、医師の測定や問診による身体状況などが主な調査内容となる。 都は調査結果を生活習慣病予防と改善に向けた普及啓発活動や環境づくりに役立てる考え
- 成人男性 33.7%、女性 17.8%がBMI(肥満指数)25以上の肥満者
- 中高年男性の53.3%がメタボリックシンドロームが強く疑われるか予備群
- 夜遅くに夕食をとる食習慣
- 運動を習慣化している人は男性 22.6%、女性 17.4%
- 1日の平均歩数は8304歩
- 糖尿病を医師から指摘された人は全体の9.3%
男性40歳代は特に肥満が多く44.7%に上った。女性は60歳代 29.4%がもっとも割合が高かった。
メタボリックシンドロームの該当者の割合は、40歳から74歳の男性 28.0%、女性 7.5%だった。予備群とみられる人は、男性 25.3%、女性 5.4%。なお、調査では空腹時血糖値の測定を行わなかった。
生活習慣の調査では、夕食を遅い時間にとる人が多く、男性 29.9%、女性 17.4%は夕食の開始時間が午後9時以降であることが分かった。特に20歳代男性では17.9%が午後11時以降に夕食を開始しており、働き盛りの男性で夕食を遅い時間にとっている傾向が目立った。
運動を実行していて十分に習慣化しているという人は、男性の40歳代 14.3%、50歳代 25.5%、女性の40歳代 16.3%、50歳代 27.8%だった。運動に取り組む人は年齢が高くなるにつれ増える傾向がみられた。
一方で、「実行したいが、できていない」という人は、男性の30歳代 37.5%、40歳代 25.0%、女性の30歳代 36.7%、40歳代 26.5%だった。運動に取り組む意欲はあっても実行は難しいという実情が浮き彫りになった。
1日の平均歩数は、男性の40歳代 8599歩、50歳代 9892歩、女性の40歳代 8024歩、50歳代 7921歩だった。「健康日本21」中間評価で示された全国平均の男性 7575歩、女性 6821歩より多く、都民は比較的よく歩いているといえる。鉄道など交通手段が発達しており人口が密集しているので、乗用車を利用する機会が少ないことが影響しているとみられる。
これまでに医師から糖尿病を指摘されたり境界型と判定された人の割合は、40歳代 7.6%、50歳代 15.8%、60歳代 16.8%。うち糖尿病の治療を「現在受けている」という人は、50歳代 62.5%、60歳代 55.6%だった。「以前は通院していたが、現在はやめている」という人は、50歳代 12.5%、60歳代 11.1%だった。 都は今年3月に、生活習慣病の予防を重視した「東京都健康推進プラン21 新後期5か年戦略」を策定した。糖尿病の予防では、内臓脂肪型肥満に着目したメタボリックシンドローム対策を加え、飲食店における栄養成分
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
メタボリックシンドロームの関連記事
- 体重をわずか3%減らすだけで肥満・糖尿病を改善できる 【日本肥満症予防協会セミナー・レポート】
- 糖尿病や肥満の新たな治療 肝臓の「アクチビンE」が脂肪を燃焼
- 糖尿病と心不全リスク 「心不全パンデミック」に3つの方法で対策
- 甘いものを食べるなら日中の活動時間を選ぶとメタボになりにくい
- 「職場ストレス」がメタボの危険性を40%上昇 ストレスを解消
- 対談「女性と生活習慣病予防」一無、二少、三多で健康長寿
- 「ミドリムシ」から糖尿病を改善する成分 「痩せるホルモン」を促進
- 実践!スローカロリー「上手な糖質活用のノウハウを教えます」
- 「やせ過ぎ」「人とのつながり」「喫煙」が高齢者の寿命を縮める
- 「おにぎりダイエット」で体重が減少 ご飯と運動で腹囲は減らせる