開催報告
アンケート集計結果のご報告
「罹病期間のちがいによるミーティングの活用方法」
東京女子医科大学糖尿病センター 小林浩子 他
先日、「若い患者さんとのグループミーティング」にご参加いただいた患者さんにアンケート調査をさせていただきました。その結果を「罹病期間(糖尿病と診断されてからの年数)のちがいによるミーティングの活用方法」というテーマでまとめさせていただいたのでご報告申し上げます。
参加した患者さんの罹病期間
若い患者さんとのグループミーティング(第1回から第18回まで)に参加された患者さんから99名の方にアンケート用紙を配布させていただき、56名よりご回答いただきました。その罹病期間と性別の内訳は図にお示しします。男女別では女性に多く、罹病期間では診断されて半年以内もしくは10年から30年の方が多く、様々な方にご参加いただいていることがわかります。
図 患者さん(回答者)と罹病期間
参加した主な理由は
罹病期間を2年未満と2年以上の2つのグループに分け、グループミーティングに参加した理由について調べてみました。すべての方に共通していたのは「他の人の話をきいてみたい」、「1型糖尿病の情報を入手したい」という点でした。また2年未満の方からは「インスリン注射の相談をしたい」とありました。
何が役に立ったか
具体的にグループミーティングでの話し合いで役に立った情報としては
- 実際のインスリン注射の手技
- パーティーや飲み会、焼肉など、いつもとちがう食事の際のインスリンの打ち方
- 補食について、血糖値を速やかに上昇させるものとゆっくり上昇させ維持する食物の使い分け
- 自己血糖測定の活用の方法
- その他 シックデイや運動の際の対応、インスリンポンプの携帯方法や服装などについて