開催報告

第19回 若い糖尿病患者さんとのグループミーティングのまとめ

ファシリテーター 小林浩子(東京女子医科大学糖尿病センター) 

第19回目のグループミーティング(2013年6月16日)には患者さん25名、ご家族4名、医師5名(うちスタッフ3名)、看護師8名、薬剤師1名、栄養士1名にご参加いただきました。

最近はご家族で参加していただくことも多く、嬉しく思っております。ご家族など周囲の方の正しい理解や協力があってこそ、糖尿病をもつ患者さん自身がいきいきと自由に生活していくことができるのだと感じます。

今回は前回と同様、午後の話し合いを2回行いました。1回目はこれまで通りの今興味をもっているテーマごとに数人ごとのグループを作りました。

2回目は年齢ごとのグループで集まっていただきました。
 10代、20代のグループは、恋愛や学校生活がテーマになるかと思いきや、将来について真剣に考え、お互いの考えを共有し話し合われたようです。
 また30代のグループは女性が多かったこともあり、結婚、妊娠や出産の話、40代以降のグループでは糖尿病のことのみならず、年齢とともに生じる身体の不調や経済的な問題について話し合いがなされました。

話し合いで解決できることは少ないかもしれませんが、ひとりで考えてわからなかったこと、不安なことをみんな同じく不安であると思っていることがわかり、気持ちを分かち合うことで、心のつかえがとれたとの感想がありました。

齋藤チャプレンは「人間の本性は自由である」という話しをされました。この言葉は印象的でした。
 不安で生きていくのがとても辛いことがあっても、生きていくのに否定的な部分を取り除き、どんな状況でも自己を肯定して自分を受け容れる。
 それは人間が自由であればこそ、できる選択です。

また概念だけではなく、その受け容れた自分自身と実際の生活が一致しているかどうかも非常に大切な点。改めて、今までのこと、そしてこれからの生き方を考える時間になりました。

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