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2013年07月30日
南米エクアドルの1型糖尿病患者サマンタさん 国際糖尿病支援基金
インスリン・フォー・ライフ(IFL)グローバル(オーストラリア)のシンボルとしてポスター等に登場する、南米エクアドルのサマンタ・フレール・ソレディスパさんについて、ご紹介します。
現在13歳のサマンタさんは、2歳の時に1型糖尿病を発症しました。
エクアドルでは、糖尿病の治療費は家族にとって経済的にも精神的にも大きな負担となるため、糖尿病の治療を受けることができず、命を落とすケースが後を絶ちません。サマンタさんも家庭の経済的な事情により、エクアドルで糖尿病患者さんを支援するFUVIDAからインスリン等の物資を定期的に受け取っています。
国際糖尿病支援基金は、FUVIDA(エクアドル)の活動の趣旨に賛同し、インスリン・フォー・ライフ(IFL)(オーストラリア)を通じて支援しています。
サマンタさんは、母親と兄弟2人の4人家族で、父親は彼女が糖尿病を発症した時に家族を捨てて家を出てしまいました。現在、母親のマリアさんが小さなスポーツ用品店で働き、月収318ドル(約3万円)で一家4人の生活を支えています。しかしこの収入額は、エクアドルの賃金水準の中でも最低賃金と言われる額であり、一家の暮らしは食糧や洋服等の日用品が不足しています。 日々の生活は不安定ではありますが、サマンタさんは家族とともに過ごすことに、とても幸せを感じています。
[ DM-NET ]
日本医療・健康情報研究所
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