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2010年04月19日
ハイチ地震から3ヵ月 被災した糖尿病患者さんにインスリンを支援
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- IDAF(国際糖尿病支援基金)

FHADIMACの支援プロジェクトのまとめ役となったNancy Larco医師を中心に、支援活動は今日まで続けられている。国際糖尿病連合(IDF)と、インスリン・フォー・ライフ(IFL、www.insulinforlife.org)は地震発生後、すぐに活動を開始した。1月30日にも、IFLが送付した数千のインスリンのバイアルがハイチ糖尿病協会へ届けられた。血糖測定器や医療資材も集められた。このプロジェクトは「HOPE(希望)」と名付けられた。
FHADIMACがこれまでに支援した患者数は約1000人以上。うち75%は糖尿病を、55%は高血圧を、そして50%は両方を併せもっていた。その多くは治療を続ける必要がある。ハイチの30万人の糖尿病患者を支援するために、世界中で支援金が集められ、社会基盤や医療体制を再建するための活動が続けられている。
Larco氏とPhilippe Larco氏の両医師は、3月にフランスのリールを訪れ、IDFのJean Claude Mbanya理事長と会談した。「こうした震災では、医療スタッフや医師、ご支援いただく方々が協力することで、多くの犠牲者を救うことができます」とMbanya氏は述べている。
「ハイチ地震では、支援活動を展開した組織や医療スタッフ、ご支援いただいた方々に感謝しています。おかけでハイチの数千人の患者を助けることができました。次のステップとして、糖尿病とともに生きる人々を精神的に支援し、移動診療所を設け、どの地域に医療機関の設置が必要かを見分ける必要があります」。

2月27日には南米チリでマグニチュード8.8の地震が発生した。このときもインスリン・フォー・ライフ(IFL)は支援活動を行い、ただちに1206ミリリットルのインスリン(バイアル製剤では120個分、ペン型製剤では402本分に相当)を送付した。血糖測定器、注射針、測定チップなどの医療資材も送付。
しかしチリ若年糖尿病財団(FDJ)によると、地震によりチリ国内の流通インフラは壊滅的に寸断され、糖尿病患者にインスリンを届けるのがひどく困難になっているという。FDJはさらなる緊急の支援の必要を世界に呼びかけた。
Report from Haiti: three months later(国際糖尿病連合)
HomeIDF member association in Chile sets up fund to assist quake victims(国際糖尿病連合)
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