ニュース
2013年10月08日
心房細動が国民病に 65歳以上男性の10人に1人が「疑いあり」
- キーワード
- 糖尿病合併症

調査に回答したのは、心房細動の治療を受けている通院患者(通院患者、250人)と、心房細動の診断を受けたことがない一般生活者(一般生活者、250人)。通院患者のうち、55.2%が高血圧を、22.0%が糖尿病を、また一般生活者のうち29.6%が高血圧を、7.6%が糖尿病をそれぞれ発症していた。調査の監修は日本脳卒中協会が行った。
事前に行った2万6,130人を対象に行った実態調査では、65歳以上の男性の10人に1人にその疑いがあるという結果が示されており、超高齢社会にともない心房細動の患者数は今後も増え続けることが予測されている。
心房細動は、動悸などの自覚症状を伴うこともあるが、健診などが発見のきっかけとなることが少なくない。心房細動が続くとその状態に慣れてしまい、症状を感じにくいこともある。自覚症状の有無に関わらず健康診断で心電図に異常がみつかった場合は、詳しい検査を受ける必要がある。
通院患者に心房細動と診断されたきっかけを聞いたところ、「脈の乱れを感じて自発的に病院を受診して」(40.0%)、「健康診断の心電図の検査で指摘されて」(34.8%)、「別の病気の検査で指摘されて」(18.4%)という結果となり、自発的な受診がなければ心房細動が放置されていた可能性が示唆された。
通院患者に心房細動と脳梗塞の関連について聞いたところ、「心房細動になると脳梗塞の危険性が高まる」(93.2%)、「血栓(血液の塊)が脳の血管を詰まらせることで脳梗塞になる」(90.8%)、「心房細動になると脳梗塞になる危険性が高まる」(88.0%)となり、認知率が高いことが示された。
しかし、同じ質問を一般生活者にしたところ、それぞれ45.6%、36.0%、30.0%となり、通院患者に比べ心房細動についての認識に大きな開きがあった。心臓の疾患が脳梗塞を引き起こす危険因子であることが一般には十分に認知されていないことが示された。
また、通院患者の多くは、心房細動と診断された際に「心房細動が原因で脳梗塞が起こる」ことについて医師から説明を受けていた(80%)。一方で、「脳梗塞には、大きく分けて、動脈硬化が原因のものと、心臓病(心房細動など)が原因のものの2種類がある」(68.0%)、「心房細動による脳梗塞は、突然発症する」(52.0%)といった、心原性脳塞栓症の発症リスクに関する認識は十分に高いとはいえず、重症化リスクに対する認識不足が浮き彫りとなった。
関連情報10年後の認知症の発症を予測 8項目で簡単にチェック
脳卒中リスク 簡単に予測できる算定表を開発 高血圧が最大要因
1分間で答えられる「糖尿病危険度テスト」
糖尿病合併症の関連記事
- 運動と健康的な食事の組み合わせで効果は最大に 内臓脂肪が減り転倒も防止 女性にも運動が必要
- 魚を食べている人は糖尿病リスクが少ない 魚は脳の健康にも良い 中年期の食事改善は効果が高い
- テレビの視聴時間を減らすと糖尿病リスクは減少 遺伝的リスクのある人も心臓病や脳卒中を予防できる
- 朝食をしっかりとると糖尿病が改善 血糖管理に大きく影響 朝食で「お腹ポッコリ」肥満を予防
- 糖尿病の人は脳卒中リスクが高い 血糖値を下げれば脳卒中を予防できる ストレス対策も必要
- 「超加工食品」の食べすぎは糖尿病リスクを高める 筋肉の質も低下 「自然な食品」はリスクを減らす
- ウォーキングなどの運動で糖尿病リスクを減少 余暇時間の運動が寿命を4.5年延ばす 仕事の後は体を動かす習慣を
- 腎不全の患者さんを透析から解放 「異種移植」の扉を開く画期的な手術が米国で成功
- 【世界肥満デー】内臓脂肪が増えると糖尿病リスクは上昇 肥満は脳のインスリンの働きを低下 認知症リスクが増加
- ウォーキングなどの運動で糖尿病など19種類の疾患のリスクを減少 わずか5分の運動で認知症も予防