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2007年02月04日
動脈硬化性疾患診療ガイドラインを5年ぶりに改訂 日本動脈硬化学会
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日本動脈硬化学会は、2月4日に開催した第7回動脈硬化学会教育フォーラムで、「動脈硬化性疾患診療ガイドライン」の改訂骨子を発表した。
高脂血症の診断は、総コレステロールではなくLDLコレステロールで
「高脂血症」という表記は、低HDLコレステロール血症を表現しにくいので、「脂質異常症」に改められたまた、従来の「総コレステロール」を外し、代わりに「悪玉コレステロール」といわれるLDLコレステロールなどを判断基準とした。
診断基準は、LDLコレステロール(LDL-C)140mg/dL以上、HDLコレステロール(HDL-C)40mg/dL未満、トリグリセライド(TG)150mg/dL以上の3項目となり、原則としてLDL-C値で評価することが明記された。
今回発表されたのは改訂の骨子で、今後さらに改訂を進め、正式に
主な変更点は次の通り
1. 各章にエビデンスレベル、推奨レベルをつけた「ステートメント」を設置
2. 「高脂血症の診断基準」を「脂質異常の診断基準」に
3. 診断基準、管理目標値の表から総コレステロールを外し、LDLコレステロールで表記
4. 管理目標としてLDLコレステロールの低下率、non-HDLコレステロールについても言及
5. 患者カテゴリーを「一次予防」と「二次
6. 低リスクでは、生活習慣の改善を重視
7. メタボリックシンドロームの章を設置
8. 高齢者・女性の問題も別項目で取り扱い重視
9. 生活習慣の改善の中では、禁煙対策、肥満対策を重視
11. 脳卒中についても言及
関連情報
動脈硬化と糖尿病 メタボリック シンドローム(内臓脂肪症候群)(糖尿病セミナー)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所