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2007年02月02日

クリントン前大統領、ノボ ノルディスク フォーラムで講演

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 デンマークのノボ ノルディスク社は、米ニューヨークで3月に開催される「Global Changing Diabetes Leadership Forum(糖尿病を変えるための世界リーダーシップ フォーラム)」で、ビル・クリントン前大統領が基調講演を行うと発表した

 同フォーラムは、糖尿病患者のニーズに焦点を当て、医療のあり方を問い直すための活発な意見交換を行うことを目的に開催される。同社が主催し、国際糖尿病連合(IDF)が後援する。18カ国以上から政治家や政府高官、国際機関代表、患者会、医療従事者およびメディア関係者が参加する

 本フォーラムでは、昨年出版されたマイケル E ポーター教授(ハーバード大学)とエリザベス タイスバーグ教授の共著「Redefining Health Care: Creating Value-Based Competition on Results (医療の再定義-価値に基づいた成績競争の創造)」の中で述べられたコンセプトを掘り下げる。タイスバーグ教授は、予防、診断から回復を経て、長期的な管理まで、治療すべてにおいて患者のニーズに重点を置くことの重要性について考えを明らかにする

 ノボ ノルディスク社は、世界の糖尿病ケアを変えていくことを呼びかける活動のなかで、最近採択された糖尿病に関する国連決議の実施を、政策立案者の認識向上を通して積極的に推し進めるとしている。

詳しくはノボ ノルディスク ファーマ(株)のサイトへ(プレスリリース)


ビル・クリントン前大統領とクリントン財団

 米国で子供の肥満が増えており、2型糖尿病などの発症増加につながると懸念されていることを受け、2005年にクリントン前大統領が理事長を務めるクリントン財団と米国心臓学会(AHA)によるヘルサージェネレーション連盟が設立された。

 子供の肥満症を予防し健康なライフスタイルを身に付けてもらうため、専門家による健康指導、学校で売られる飲食物を低エネルギーで栄養バランスのよいものへの変更する、学校の学習活動の内外での栄養学や体育教育を促進するなどの活動を行っている

 また、クリントン前大統領の夫人であるヒラリー・クリントン上院議員は、ニューヨーク州で妊娠糖尿病に対策するために立法を目指し、精力的に活動している。この立法により、妊娠糖尿病の啓発活動や、調査を行う研究諮問委員会を設けることが可能になる

 米国では、BMI(肥満指数)値が30以上の肥満の子供の割合は16%に上る。糖尿病でない人に妊娠中に現れる糖尿病である妊娠糖尿病も増えており、妊娠した女性の有病率は4〜8%に上る。

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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