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2018年04月09日
低血糖を予測するインスリンポンプ 低血糖予防の新技術を搭載
- キーワード
- インスリンポンプ/CGM 医療の進歩 医薬品/インスリン
日本メドトロニックは、低血糖問題に新しい選択肢をもたらす次世代インスリンポンプ「ミニメド640G システム」の薬事承認を2018年2月19日に取得し、2018年3月26日より販売を開始した。
「スマートガードテクノロジー」が低血糖管理の新たな選択肢に
グルコース測定器とワイヤレス接続が可能
日本において、推定100万人以上の糖尿病患者がインスリン治療を行っている。インスリンは血糖コントロールに有用な治療薬だが、副作用としての低血糖に注意が必要となる。高血糖、または低血糖になり過ぎないよう管理することは、糖尿病患者にとって極めて困難だ。重症低血糖の場合、意識喪失やけいれんが生じ、重篤の場合は死に至る可能性もある。
「スマートガードテクノロジー」は、患者ごとの症状に合わせて複数の下限値を設定することができ、糖尿病患者を低血糖から守ることを目指して設計された日本初の技術。これにより、ミニメド640Gシステムは、同社の以前のモデルに比べて、糖尿病管理における自動化がより強化された。
さらに、このシステムは、PHCの自己検査用グルコース測定器「コントアネクスト Link 2.4」とワイヤレス接続が可能だ。精確性の高い血糖測定結果をインスリンポンプに送信することができ、ボーラスウィザードやセンサの較正の際、患者の手入力によるミスを防ぎ、入力の手間を軽減する。
「ミニメド 640Gシステム」は、ヨーロッパ、オーストラリア、ラテンアメリカ地域などの諸外国ではすでに発売され、インスリンポンプによる治療を必要とする多くの患者によって使用されている。
日本メドトロニック
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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