尿糖チェックで糖尿病コントロール

2016年11月14日

第10回 SGLT2阻害薬服用患者さんへの尿糖測定器による尿糖チェックの有用性について

 尿糖排泄を促進し血糖値を下げるという新機序の糖尿病治療薬SGLT2阻害薬は、2014年4月より発売されて3年目を迎えています。この薬を服薬すると、ブドウ糖が尿中に排出されることで血糖値が下がり、体重減少にもつながります。実際に尿糖測定を行ってみると、毎回の尿に数1,000mg/dLもの尿糖が出てきます。こういった現象を受け、排泄された尿糖値を観察することでどのようなことがわかるか、複数の研究が行われています。

 血糖自己測定(SMBG)で、患者さんが血糖値を観察するのと同様に、尿糖自己測定(SMUG)は食事療法や運動療法の振り返りなどに利用されていますが、これに加え、服薬状況のチェックにも活用の幅が広がります。

 今回その先陣を切り、加藤内科クリニック院長(東京・葛飾)の加藤光敏先生が有用性について検討されましたので、お話をうかがいました。

研究者プロフィール

加藤光敏 先生 加藤 光敏 先生

加藤内科クリニック院長
加藤内科クリニックホームページ

略 歴

昭和56年3月 東京慈恵会医科大学卒業
昭和60年3月 慈恵医大・大学院博士課程卒業、慈恵医大内科助手
5月 医学博士号授与(糖尿病・高血圧合併ラットの心筋代謝研究)
10月 カナダ・オタワ大学医学部 留学
昭和62年11月 2年留学の後 カナダより帰国
平成4年5月 北京大学にて招待講演
9月 ドイツ・マールブルグ大学にて招待講演
平成5年3月 東京慈恵会医科大学・内科講師
平成6年5月 カナダにて学会招待座長
平成8年11月 加藤内科クリニック開院・院長
平成20年〜2年間 日本糖尿病療養指導士認定機構広報委員長
平成24年5月 東京都糖尿病協会副会長

資格等

日本糖尿病学会専門医・指導医・評議員、日本循環器学会認定専門医、日本循環器学会地方会・評議員、日本適応医学会・評議員、葛飾糖尿病医会会長、ヨーロッパ糖尿病学会員、日本内科学会認定医、日本医師会認定スポーツ医、日本病態栄養学会・評議員、前Human and Experimental TOXICOLOGY編集委員、日本温泉気候物理医学会・専門医、等

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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