20. 低血糖

2014年4月 改訂

日常生活で注意すること

 低血糖にならないようにするにはどうすればよいのでしょう。それは、からだのインスリンの必要量と薬や注射で補うインスリンの量のバランスを崩さないことです。
 そのため、できるだけ規則正しい生活を心掛けましょう。決まった時間に指示カロリーどおりに食べ、指示時刻に薬を正しく飲み(または注射し)、一定の運動をしていれば、インスリン量のバランスが崩れることも少ないはずです。早朝や空腹時の運動は避けるべきです。また、食事の間隔があくときは、通常の食事時間に軽く1単位程度の炭水化物をとっておき、次の食事をその分減らすなどの工夫をしましょう。

補食について

 スポーツなどで普段より運動量が多くなることがわかっているときは、事前に低血糖予防のため、指示カロリー以外の補食をとりましょう。通常1単位程度で、パンなどの分解の遅い炭水化物の食品を食べます。運動が長時間に及ぶ場合は、数時間おきに補食をとる必要も出てきます。

低血糖の予防と血糖コントロールの両立を

 血糖値を厳格にコントロールするほど糖尿病に特有の合併症(網膜症や腎症、神経障害)のリスクは確実に抑制できますが、一方で低血糖を起こしやすくなります。近年の研究では、低血糖が心臓などの血管の病気を増やしたり、認知機能に影響を及ぼすこともわかってきました。ですから今は、低血糖を繰り返す場合や高齢の方などでは血糖コントロールを少し加減するようになってきました。
 しかし幸いにも最近、飲み薬やインスリン製剤の種類が増え、低血糖を起こしにくく、それでいてより良い血糖コントロールを目指せる環境が整ってきています。患者さん自身も低血糖対策の知識を身に付け、規則正しい生活を心掛けて、低血糖予防と血糖コントロールの両立を目指しましょう。

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