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2025年11月12日
田中順也さんのインタビュー記事を公開~看護師であり、患者であるからこそ伝えたい~
糖尿病ネットワークの特集コーナー『腎臓の健康道』にて、慢性疾患看護専門看護師である田中順也さんの特別インタビュー記事を公開。
透析の決断をせまられている腎不全患者さんたちと向き合う日々を過ごしている田中さんは、自身もまた幼少期から腎臓病とともに人生を歩んできた患者でもある。だからこそ患者に寄り添う看護を実践し、その大切さを著書や講演、YouTube動画などで多くの人に伝えている。
そんな田中さんに、看護師そして患者としてのこれまでの歩みと、治療の決断に迷う患者さんへのメッセージを聞いた。
かつての悔しい思いが、公平・公正な医療の提供を目指すモチベーションに
田中順也さんは幼少期から腎臓病とともに人生を歩んできた過程で、悔しさ、嬉しさなど、さまざまな思いを抱いてきた。そうした患者としての体験があるからこそ「患者に寄り沿う看護」を実践することに並々ならぬ思いがある。一般の看護師とは異なる職制を持つ慢性疾患看護専門看護師の資格を取得したのも、患者としての経験を最大限活かしたかったからだと言う。
田中さんは、患者さんの気持ちを第一に考え、ときには同じ職場の仲間である医療者と喧嘩をしながら、腎代替療法の選択という患者さんにとって大きな決断が必要になる場面で、悔いのない選択をしてほしいと、腎代替療法選択外来を立ち上げるなどしてきた。
糖尿病ネットワークでは、そんな田中さんだからこその経験と思いを伺うべくインタビューを行った。この記事が少しでも、治療法の決断に悩む患者さんやご家族のお役に立てれば幸いである。
以下、記事の一部を引用。
<<私はこれまでの人生を病気と共に歩んできました。幼少期に「逆流性腎症」という病気であることがわかり、15歳で血液透析を始め、38歳のときに献腎移植を受けて今に至っています。透析治療を受けていた頃は、自己管理がなかなか思うようにいかない自分にいらだち、そういう自分の気持ちをわかってくれない医療スタッフに腹立ちを感じることもありました。
(中略)
私は少年時代、自分が透析を導入することになった際に病院で腹膜透析の説明を受けていなかったため、そのことをずっと知らずにいました。後に腹膜透析を知った際の衝撃は大きく、「もし血液透析ではなく腹膜透析を選んでいたら、高校時代にバイトや部活ができていたかもしれない。なぜ誰も教えてくれなかったのか」。この悔しい思いが今の私の「患者さんに腎代替療法の全ての選択肢についてしっかり説明し、公平・公正な医療を提供したい」という強い思いにつながっています。
(本記事はこちらからご覧いただけます)>>
記事の項目
- 患者のために怒る看護師に憧れて
- 慢性疾患看護専門看護師の役割
- 「腎代替療法選択外来」を立ち上げて
- 大切な決断に悩むのは当たり前
- 患者さんが抱きがちな、透析に対する勘違い
- 患者さん自身の選択が、その人にとってのベスト
- 会話のキャッチボールが大事 あなたの味方は必ずいます
特集コーナー「腎臓の健康道」とは?
糖尿病は腎臓病と関連が深く、糖尿病3大慢性合併症のひとつに「糖尿病性腎症」という病気がある。そしてこの糖尿病性腎症は、1998年以降、透析導入原因の第一位となっている。糖尿病ネットワークでは、糖尿病を持つ方が、糖尿病の合併症から腎不全となり、透析や腎移植に至る道への予防とつながるよう、腎臓病の特集コーナーとして『腎臓の健康道』 を2024年に開設。腎臓の基礎から、病気のこと、患者を支える団体、医師のインタビューなどを随時更新して掲載している。
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