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2015年03月09日
不健康な食事スタイルが20年で増加 世界の食事・栄養の最新事情

研究は、英国のケンブリッジ大学などの研究チームによるもので、英国の国立医療研究機関であるMRCやビル&メリンダ・ゲイツ財団などから資金提供を受けて行われた。研究チームは世界中で実施されている300件以上の栄養調査の解析を行った。
一方で、不健康な食品に関して、▽未加工肉、▽加工肉、▽糖分の多い清涼飲料、▽飽和脂肪酸、▽トランス脂肪酸、▽コレステロール、▽塩分という7つのポイントで採点した。
その結果、食事スタイルは国民所得によって差があるが、食事の質の観点からみると、先進国と低・中所得国の差は縮まってきていることが判明した。
米国、カナダ、欧州、オーストラリア、ニュージーランドなどの高所得国では、加工食品や高カロリーの飲料や食品の消費が増え、食事の質は目立って低下している。
健康的な食事のスコアが高かったのは、地中海式ダイエットの伝統が守られている欧州のギリシャやトルコなどの一部の地域に限られる。
日本については、先進国の中でも食事の栄養バランスは優れているが、全体に塩分を摂り過ており、加工食品の利用が多いなど、いくつかの課題が挙げられた。
先進国では、加工食品の消費が増え、不健康な食事スタイルが広まっており、先進国と低・中所得国の差は33ポイントに拡大している。この傾向は、先進国から低・中所得国へと移りつつあるという。
例えば、サハラ以南のアフリカ諸国と、中国やインドなどのアジア諸国では、20年にわたり不健康な食事のスコアは上昇していないが、健康的な食事のスコアも向上していない。

世界的な傾向としてもっとも目立っているのは肥満の増加だ。肥満は多くのNCDを引き起こし、不健康な食事と運動不足が大きく影響している。「肥満を予防・改善するための食事スタイルを世界規模で拡大することが、当面の大きな課題となっています」と、研究者は指摘している。
Unhealthy eating habits outpacing healthy eating patterns in most world regions(Medical Research Council 2015年2月18日)
Dietary quality among men and women in 187 countries in 1990 and 2010: a systematic assessment(Lancet Global Health 2015年2月18日)
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