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2011年09月14日
1型糖尿病のインディカー・レーサー「糖尿病でも夢をあきらめない」
- キーワード
- 1型糖尿病 インスリンポンプ/CGM
1型糖尿病患者で初めてインディカー・シリーズのレーサーとなるチャーリー キンボール(Charlie Kimball)選手が、2011年9月18日に決勝戦が行われる2011 IZOD インディカー・シリーズ 第15 戦 インディジャパン ザ ファイナルに参戦するため初来日する。

チャーリー キンボール選手
今年は世界最高峰のフォーミュラカーレースであるインディカー・シリーズ(IZOD IndyCarR Series)に挑戦する。
インディカー・シリーズはフォーミュラ1(F1)と並ぶ、世界最高峰のレースのひとつ。平均時速が300km/hを超える、人気の高いし烈なレースだ。年間を通じて最もポイントを獲得したレーサーがチャンピオンになる。
米国・インディアナポリスで開催されるシリーズ第5戦、通称「インディ500」は、500マイル(約800km)を競い、毎年40万人が観戦する。2011年は18戦行われる。
レース中は運転席内の温度が40〜50度以上にもなり、また常に通常の数倍の重力に耐えながら高速で走行するため、1回のレースで激しく体力を消耗する。
キンボール選手は、通常の体力維持に加え、持続血糖モニターをつけ、血糖値を常に運転席でモニタリングをしながらレースをしている。また低血糖対策として通常の水分に加えて必要であれば糖分入りの水分を取れるよう備えているという。
キンボール選手は、「糖尿病だからと夢をあきらめる必要はない、他の人より少し努力が必要なこともあるが、何でもできる、レーサーにだってなれる、とお伝えできるのは素晴らしいことだと思う」と述べている。
この記事はノボ ノルディスク ファーマが2011年9月5日付けで発表したプレスリリースをもとにしています。
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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