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2010年07月20日
地域連携パスで診療所に栄養士を派遣 【石川県】
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石川県南加賀地区の医療機関が糖尿病患者の診療情報を共有し、より効果的に治療を継続できる仕組み作りを目指す「南加賀かけはしネットワーク」は、南加賀地区の開業医に派遣された管理栄養士が栄養指導を行う事業を始める方針を固めた。
2型糖尿病は有病数が急増していることから特に注目されている。糖尿病が強く疑われる人や可能性を否定できない「
医療機関の得意分野を活かした糖尿病治療
より良い糖尿病治療を促進するために、糖尿病を検査で早期発見し、治療や合併症の予防を開始、さらに合併症が起こったときの専門的な治療まで、一体的に対策する必要があると考えられている。そこで、各地域で医療機関などが医療連携する地域連携クリティカルパスが作成されることが多くなってい
医療機関が連携することで効率的で質の高い医療を実現
地域連携パスで管理栄養士を派遣
そうしたなか、石川県南加賀地区の「南加賀かけはしネットワーク」(事務局・小松市民病院)は、南加賀地区の開業医に派遣された管理栄養士が栄養指導を行う事業を始める方針を固めた。同ネットによると、糖尿病治療では食事療法での栄養指導が重要だが、管理栄養士のいない診療所では指導が難しい場合もある。そうしたとき患者はほかの病院などに教育入院などで足を運ぶ必要があった。
同ネットには病院や診療所などの糖尿病専門医、かかりつけ医(内科・眼科・歯科)、調剤薬局など約200の医療機関が参加している。南加賀保健福祉センターが作成した地域連携パスは2009年から活用されている。管理栄養士の派遣は、診療所などの医師の要望に応じて行う方針としている。
糖尿病治療では、医師に加えて管理栄養士や看護師、薬剤師らが総合的に治療に取り組むチーム医療が重要。同ネットの事業では、派遣された管理栄養士は医師とともに患者を指導する。同ネットに参加する開業医が管理栄養士の派遣を希望する例は多いという。
複数の自治体にまたがる広域二次医療圏で派遣事業を行う例は全国でも少なく、同県では初めて。さらに、同ネットは地域連携パスのデータ集計・分析も本格的に始める予定[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所