ニュース
2009年10月01日
二相性インスリンアナログ製剤 配合比率5:5を加え3製剤に拡充
1日2回の食直前の注射でインスリン療法を行える
ノボ ノルディスク ファーマは9月18日、二相性インスリンアナログ製剤「ノボラピッド50ミックス注 フレックスペン」「ノボラピッド50ミックス注 ペンフィル」の製造販売承認を取得したと発表しノボラピッド50ミックスは、インスリンの追加分泌に相当する超速効型の成分と、基礎インスリン分泌に相当する中間型の成分を、5:5の配合比率で含有する二相性インスリンアナログ製剤。
それぞれの食事の直前に注射することで、低血糖の発現リスクを増大させることなく、投与後の食後高血糖を改善し、食間の基礎インスリンの補充もできるようになる。二相性インスリンアナログ製剤であると、朝食時と夕食時など1日2回の注射で済むので、患者にとってインスリン療法を行いやすいというメリットがある。
すでに販売している「ノボラピッド30ミックス」(超速効型成分と中間型成分の配合比率は3:7)と、今年8月に承認取得した「ノボラピッド70ミックス」(同7:3)を加え、同社の二相性インスリンアナログ製剤のラインアップは3製剤に増える。同社のインスリン注入器である「フレックスペン」、あるいは「ノボペン4」を使用することができる。
このページの記事はノボ ノルディスク ファーマ(株)が2009年9月18日付で発表したプレスリリースを元にしています。
関連情報
糖尿病コミュニティーサイト club-dm.jp(クラブ ディーエム)(ノボ ノルディスク ファーマ(株))
インスリン療法とインスリン製剤について分かりやすく解説したコーナーがある。
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
医療の進歩の関連記事
- 世界初の週1回投与の持効型溶解インスリン製剤 注射回数を減らし糖尿病患者の負担を軽減
- 腎不全の患者さんを透析から解放 腎臓の新しい移植医療が成功 「異種移植」とは?
- 【1型糖尿病の最新情報】幹細胞由来の膵島細胞を移植する治療法の開発 危険な低血糖を防ぐ新しい方法も
- 糖尿病の治療薬であるGLP-1受容体作動薬が腎臓病のリスクを大幅に低下 認知症も減少
- JADEC(日本糖尿病協会)の活動 「さかえ」がWebページで閲覧できるなど「最新のお知らせ」からご紹介
- 【1型糖尿病の最新情報】iPS細胞から作った膵島細胞を移植 日本でも治験を開始 海外には成功例も
- 「スマートインスリン」の開発が前進 血糖値が高いときだけ作用する新タイプのインスリン製剤 1型糖尿病の負担を軽減
- 糖尿病の医療はここまで進歩している 合併症を予防するための戦略が必要 糖尿病の最新情報
- 【1型糖尿病の最新情報】1型糖尿病を根治する新しい治療法の開発 幹細胞由来の膵島細胞を移植
- 【1型糖尿病の最新情報】1型糖尿病の人の寿命は延びている 精神的負担を軽減し血糖管理を改善 針を使わずにインスリンを投与