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2008年10月02日
全粒穀物の食物繊維 メタボリックシンドローム対策にも有用
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9月に横浜で開催された「第15回国際栄養士会議(ICD)」のプログラムとして、ケロッグ社が後援したシンポジウム「Grains, Fibre and Health(穀物由来の食物繊維がメタボリックシンドローム予防に寄与)」で、穀物由来の食物繊維がメタボリックシンドローム、肥満、心血管疾患の予防 に寄与することが発表された。
食物繊維は「ヒトの体内で消化・分解できない物質」のことで、長い間、栄養学的には無用のものと思われてきた。しかし最近の研究で、消化吸収スピードを抑えて食後の血糖や中性脂肪の上昇を抑えたり、コレステロールを下げる働きがあることや、腸内細菌叢の改善、腸内に便が留まる時間を短くすることで大腸がんの発症を防ぐことなどがあきらかになっている。 講演では、全粒小麦、小麦ふすま、玄米など、未精製の穀物を十分にとっていると、2型糖尿病や心疾患の要因となるメタボリックシンドロームのリスクが軽減できることが確かめられたと発表された
- 食物の胃腸での転送を緩やかにし、消化・吸収速度を遅らせる。食後の血糖上昇などを抑制する。
- コレステロールは食事からとるよりも体内でつくられるものが多い。体内でコレステロールは胆汁酸に代謝され小腸へ排泄される。食物繊維を多くとると、胆汁酸が再吸収されずに体外へ排出されるようになる。その結果、血液中のコレステロールが下がる。
- 糞便の量を増やし便秘の予防に
なる 。
全粒穀物(ホールグレイン)が糖尿病のリスクを減らす
全粒穀物は、加工度が低い、ほとんど自然のままの穀物をいう。米、小麦、トウモロコシや、キビ、アワ、ヒエ、ソバなどがある。米国の大規模臨床研究「看護師の健康調査(Nurses' Health Study)」で、全粒穀物を多くとっている人では、糖尿病の発症リスクが低くなることが確かめられた。
全粒穀物は、加工度が低い、ほとんど自然のままの穀物をいう。米、小麦、トウモロコシや、キビ、アワ、ヒエ、ソバなどがある。米国の大規模臨床研究「看護師の健康調査(Nurses' Health Study)」で、全粒穀物を多くとっている人では、糖尿病の発症リスクが低くなることが確かめられた。
関連サイト
シリアル健康情報センター(日本ケロッグ(株))
Kellogg's UPDATE
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所