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2008年09月29日
持効型溶解インスリン 夜間低血糖リスク低下と空腹時血糖値安定
- キーワード
- 医薬品/インスリン
持効型溶解インスリンアナログ製剤「レベミル®」についての新しい試験データが、9月にローマで開催された第44回欧州糖尿病学会年次総会(EASD)で発表された。
レベミル®の大規模多国間非盲検前向き観察研究である「PREDICTIVE試験」の欧州11ヵ国の解析によると、レベミル®による治療により、1型糖尿病、2型糖尿病の患者の双方で、空腹時血糖値のばらつきの低減が夜間低血糖の低減に結びつくことが分かった。空腹時血糖値の安定性は夜間低血糖の有用なマーカーになると考えられる。
糖尿病では65歳以上の患者の割合が高いが、高齢の患者が含まれる臨床試験は多くない。この試験では、1型および2型糖尿病で65歳以上の高齢患者でも、レベミル®による治療は血糖コントロールを改善し、低血糖リスクを低下させることが示された。
1型糖尿病患者でレベミル®の1日1回投与が、24時間(平均23.3時間)にわたり有効で、安定した作用持続時間を示すことも示された。他の研究では、2型糖尿病患者での1日1回投与で、24時間にわたり血糖コントロールが得られるという結果を得ている。
また、PREDICTIVE試験のサブセット解析では、BMIが35を上回る2型糖尿病でインスリン未治療の患者にレベミル®を52週間投与したところ、体重が平均3.46kg減少したことも発表された
持効型溶解インスリンアナログ製剤 レベミル®(一般名:インスリン デテミル)は、1日1回投与でほぼ1日にわたって血糖降下作用が持続する持効型溶解インスリンアナログ製剤。
レベミル®は他の基礎インスリン製剤に比べ、同じ患者での投与ごとの血糖降下作用のばらつきが少ないこと、空腹時血糖値を安定させることなどが特徴となる。低血糖、特に夜間低血糖の発現リスクを低減させることが、これまでの臨床試験で確かめられている。日本では2007年12月に発売され、現在、約60ヵ国で治療に使われている。
このページの記事の一部はノボ ノルディスク ファーマが9月12日付で発表したプレスリリースを元にしています。
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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