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2008年09月19日
鍋料理は食事療法にもメリットが多い
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- 低エネルギーで栄養バランスも良い
鍋料理は油を使わず、食材の種類を増やしやすいので、栄養バランスを調整しやすい。組み合わせ次第でさまざまな栄養素を効率良く摂取できる。大鍋でも小鍋でも作れ、好みの具を入れることで味付けにも変化を加えやすい。食材の旨味が絡みあい、独特の味わいを楽しめる。 - 野菜をたくさん食べられる
野菜にはビタミン類や食物繊維が多く含まれ、糖尿病患者にとって特に好ましい食品だ。野菜を煮るとカサが減るので、鍋料理にすると野菜をたくさんとれる。白菜や長ネギ、春菊などの葉物の野菜を煮ると、生のときにくらべ驚くほど小さくなる。1日に野菜を300gとるのが目標となるが、旬の野菜にきのこを加えれば、半分以上を楽にとれる。 - 大豆を手軽にとれる
大豆には良質な蛋白質やビタミンB群が豊富に含まれる。特に大豆蛋白質は、高脂血症や動脈硬化を予防するうえで効果的だ。大豆を豆のかたちのまま食べるの難しいが、鍋に豆腐や油揚げなどの大豆食品を加えれば手軽に摂取できる。
- 塩分(ナトリウム)を減らすポイント
塩分の1日の摂取量は10g未満(女性は8g未満)が目標とされる。塩分を減らすことは、糖尿病腎症、高血圧を予防・治療するうえで重要となる。 だし汁を使い塩味に頼らない
昆布やかつお節などでだし汁を濃くとることで、塩分を減らすことができる。ただし、市販のだし汁は塩分が多く含まれることがあるので、成分表示をよくみておく必要がある。 塩の味付けは最後に
塩や醤油などを加えるときは、食べる直前に加えると減塩しやすい。だし汁で味の基本を整え、醤油は味と香りづけを少し加える程度にする。“減塩”と表示された調味料もたくさんとれば塩のとりすぎにになるので注意が必要。 塩の代わりになるものを活用する
酢やレモン、すだち、ゆずといった酸味、ショウガやからし、ワサビ、トウガラシなどの香辛料は、いずれも塩分を含んでいない。塩が少ないと味があっさりしがちだが、辛みや酸味でメリハリをつければ、満足感を得やすくなる。
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所