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2008年08月22日

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睡眠時無呼吸と2型糖尿病 IDFが発表

 国際糖尿病連合(IDF)は、睡眠障害と2型糖尿病は関連が深く、糖尿病の治療では睡眠の改善も重要とする共同声明を7月に発表した。

 睡眠中に呼吸停止や浅呼吸が生じる閉塞型睡眠時無呼吸(OSA)は、心筋梗塞など死亡率の高い心血管疾患(CVD)の罹患につながり、患者だけでなく社会にとっても大きな損失をもたらす。今回のIDFの発表ではOSAと2型糖尿病との関連が指摘された。

 OSAは「睡眠呼吸障害」(SDB:sleep-disordered breathing)のなかでもっともよくみられる。高血圧症や心臓疾患の発症に影響し、糖尿病との関連の調査も進められている。2型糖尿病の患者では心血管の発症率が高くなるので、睡眠障害を改善することは重要とみられている。OSA有病者のうち40%程度が糖尿病と推定されており、糖尿病有病者ではOSAの割合は23%程度、睡眠時の呼吸障害の割合は58%程度という報告がある。

 オーストラリアの国際糖尿病研究所所長のポール ジメット教授は「糖尿病患者の睡眠障害についての認知はまだ十分ではない。2つの関連について解明を進め、適切に治療するための基準をつくる必要がある」と話す。

 OSAを改善するために、過体重や肥満の人には減量が勧められる。アルコール飲料を控えることも必要。治療としては、加圧された空気を気道に送り込むCPAP療法などがある。OSAを改善できれば睡眠の質が向上し、心疾患の予防や血圧コントロールにつながる。IDFは、OSAと2型糖尿病について、どちらかが該当する患者にはもう一方についても診療できるよう、検査や治療の整備を進める必要があると強調している。

 今回の声明は、糖尿病と睡眠の専門家が未治療のOSA患者での睡眠障害の影響を調べた結果に基づくもので、第68回米国糖尿病学会(ADA)で発表され、ADAが発行する医学誌「Diabetes Research」などに発表された。

睡眠時無呼吸と2型糖尿病(国際糖尿病連合)

[ Terahata ]

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