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2007年08月24日
国民医療費がさらに増えて33兆円に
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厚生労働省は、2005年度に病気やケガの治療のため医療機関に支払われた医療費(国民医療費)が33兆1,289億円だったと発表した。前年度より1兆178億円増えて、3年連続で過去最高を更新した。
医療費が国民所得に占める割合は9.01%で、初めて9%台となった。国民1人当たりの医療費も過去最高の25万9,300円だった。 医療費が増えた要因は、医療費のかさむ高齢者が増えたこと、医療技術の高度化で1人当りの医療費が増えたことなど。 国民医療費のうち、65歳以上の医療費の全体に対する割合は51.0%の16兆8,906億円。高齢者の医療費が半分以上を占める。国民1人あたりの医療費を年齢別に比べると、65歳未満の平均は15万9,200円なのに対し、65歳以上は65万5,700円と4倍以上の差が出た。高齢化が進んでおり、医療費が膨らんでいる。 診療種類別にみると、国民医療費から薬局調剤や歯科診療などを除いた、入院や外来など「一般診療」が24兆9,677億円(1.1%増)。内訳は入院医療費が12兆1,178億円、外来医療費は12兆8,499億円だった。
糖尿病の医療費は1兆1,165億円
一般診療医療費の傷病分類別では、最も多かったのは高血圧、虚血性心疾患、脳血管疾患などの「循環器系の疾患」5兆3,792億円だった。次いで「新生物(がん)」が3兆535億円。
糖尿病の医療費は1兆1,165億円で、前年度に比べて3億円増加した。このうち入院医療費は3,914億円、通院治療による医療費は7,251億円。
●詳細は厚生労働省のサイトへ平成17年度国民医療費の概況
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所