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2007年06月15日
家事を毎日続ければ血糖値が改善 1日30分
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座ったまま過ごす時間を減らし、軽めの運動を行う時間を増やすと、血糖値が改善され、2型糖尿病などの発症リスクが減ることが海外での研究であきらかになった。
ウォーキングなどのしっかりとした運動だけでなく“アイロンをかける”、“食器を洗う”、“テレビを立って見る”、“仕事場で同僚と歩きながら会話する”といった日常での運動や散歩の時間を増やすことで効果を得られるという。
ウォーキングなどのしっかりとした運動だけでなく“アイロンをかける”、“食器を洗う”、“テレビを立って見る”、“仕事場で同僚と歩きながら会話する”といった日常での運動や散歩の時間を増やすことで効果を得られるという。
この研究はオーストラリアのクイーンズランド大学と、国際糖尿病研究所(メルボルン)の研究者が共同で行ったもので、医学雑誌「Diabetes Care」6月号に掲載された。 2004年から05年にかけて実施された「オーストラリアの糖尿病、肥満、生活習慣の研究」に参加した糖尿病と診断されていない173人(男性67人、女性106人)を対象に1週間、運動の強度と持続時間を記録する加速度運動計を身につけてもらった。空腹時血糖値と経口ブドウ糖負荷試験による2時間値を調べた。 軽い運動をした場合と、やや活発な運動をした場合の糖負荷2時間値を比較した結果、軽い運動であっても血糖値や血圧値を改善する効果を得られることが確かめられた。 血糖値が正常より高めであると、2型糖尿病や心疾患の危険性が高まることが知られている。研究者らは「1日に30分やや活発な運動を行うことで、これらの発症リスクが減る。1日のなかで座ったまま過ごす時間を減らし、からだを動かす時間を増やすだけでも改善できる」と話している。 日常での軽めの運動として、洗濯、アイロンがけ、食器洗いなどの家事は「ちょうどいい」としている。 Diabetes Care 30: 516-522, 2007. ●詳しくは「Diabetes Care」のサイトへ(英文・要約)
●クイーンズランド大学のサイトへ(英文)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所