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2007年03月15日

炭酸飲料はひかえめに 糖尿病の発症率にも影響

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海外の研究から
 コーラやソーダなどの糖質を多く含む炭酸飲料をよく摂る人は摂取エネルギー量が多い傾向があり、肥満も多いという研究結果が、米イェール大学の研究者らによって発表された。

 研究者チームは、清涼飲料の消費と栄養摂取の関連を調べるため、88件の調査内容を分析した。その結果、糖分を多く含む炭酸飲料などを多く摂る人は、牛乳やフルーツの摂取量が少ない傾向があり、カルシウムや食物繊維、その他の必須栄養素の摂取を妨げていることが示された。

 1日に1缶、もしくはそれ以上を摂取することで、2型糖尿病を発症する割合も高くなるという。

 分析の対象となった中には、女性9万1,000人を対象に8年間にわたり調べた長期的な横断研究も含んでいる。これによると、炭酸飲料であっても糖分の少ないダイエット飲料を摂取した場合には糖尿病の発症リスクが抑えられる傾向がみられた。

 炭酸飲料などに含まれる糖分のエネルギー量はおよそ150kcalで、これは1缶当りティースプーン10杯分の砂糖に相当し、このような飲料の摂取が2型糖尿病や肥満の増加につながっているという。

 また研究の中には営利企業が資金を提供しているものがあり、そうした研究では清涼飲料の健康に与える悪影響を過小評価し、消費に有利な結果が示されているものもあると指摘している。

炭酸飲料の消費は減少
 コーラやソーダなど炭酸飲料の米国での2006年の販売数量は、米業界誌「ベバレッジ・ダイジェスト」の調査によると、2年連続で減少した。同誌によると、2006年の炭酸飲料の年間販売数量は101億5,780万ケース(1ケースは約5.7L)で、人口1人当たりの消費量は減少した。

 肥満や2型糖尿病の増加が社会問題になっており、需要が低エネルギー飲料やミネラルウォーターなどに変わってきたと考えられている。米国では、子供の肥満予防対策として、学校での炭酸飲料の販売を禁止する地域が増えている。

American Journal of Public Health, Feb 2007; doi:10.2105.

詳しくは「American Journal of Public Health」のサイトへ(英文/要約)

関連情報
清涼飲料水は子供の肥満につながる 米小中学校で販売停止へ

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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