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2007年03月16日
健康保険証をICカード化 2012年度から希望者に
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厚生労働省は希望者を対象に、健康保険証をIC(集積回路)カード化する「健康ITカード」(仮称)事業を始める。IC化により、患者の受診内容や病歴などの医療情報のデータベース化を進める方針だ。2012年度をめどに開始する。
健康保険証は、すべて個人単位のカードに切り替えることが決まっており、2010年度にも実施される。健康ITカードは、この一環として行われる。 ICカードを使って医師や患者がデータベースに接続できる仕組みで、医師や患者が病歴や受診内容などの医療情報を確認できるようにする。 健康ITカードの普及によって、次の利点があるという。
- 得られた医療情報を日常の健康管理に役立てたり、必要に応じて医療機関に提供して適切な医療を受けることができる。
- 保険者は健診情報やレセプトデータを活用し、効果的な保健指導を行うことができる。
- 医師は患者の詳細な健康状態をふまえた診断ができるようになる。また、医療機関を変わるたびに行われる同様の検査や薬の重複投与を防ぐことで、医療費抑制につながる。
- 薬品の副作用歴やアレルギー情報などを記録することで、医療事故の防止効果も期待できる。
- 医療機関にとっては、診察券の発行やカルテの検索などの事務作業が軽減され、会計処理を含め医療事務が効率化される。また、統計的・疫学的データを高い精度で能率良く得ることができるので、医療や研究に活用でき
る。
● | 詳しくは経済財政諮問会議のサイトへ 医療・介護サービスの「質向上・効率化」プログラム(仮称)のメニューについて(PDFファイル) |
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所