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2007年02月16日

高血圧の治療目標に7割が達していない J-GAP調査

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 ファイザーが発表した高血圧症と高脂血症の治療実態を明らかにするための調査「J-GAP」は、調査の対象となった高血圧患者の67.1%が降圧目標に達しておらず、糖尿病を合併している患者ではその傾向がより強まるという結果になった。

 J-GAP調査は2006年に全国の診療所など500施設、医師500人、5,500名の患者が参加し行われ、どれだけの患者が治療・診療ガイドラインが示した治療目標に達しているかが調べられた。

 このほど発表された調査結果によると、対象となった高血圧患者の67.1%が降圧目標に達していなかった。耐糖能異常を含み糖尿病を合併しているケースが多く、糖尿病に高血圧症などが重なるとさらにコントロールの状況が悪くなり、血圧、コレステロールともに十分に管理されていない現状が明らかになった。

 コレステロールについては、糖尿病を合併している患者の割合が多い「カテゴリーB3」(6段階のうち軽度から数えて4番目)から5割が、治療目標に届いていなかった。さらに、最も厳格なコレステロール管理が求められる「カテゴリーC」では、7割以上が治療目標に届いていなかった。

血圧とコレステロールの管理も厳格に
糖尿病患者の治療目標

コレステロール
LDLコレステロール 120mg/dL未満
HDLコレステロール 40mg/dL以上

血圧
収縮期血圧 130mmHg
拡張期血圧 80mmHg未満

 一般には高血圧と診断されるのは、収縮期血圧・拡張期血圧がそれぞれ140/90mmHg以上のときだが、糖尿病ではさらに厳しいコントロールが望まれる。

 高血圧の人は血圧を下げる、またコレステロールについてはLDLコレステロールを低下させることが、脳卒中や心筋梗塞などの脳・心血管疾患、糖尿病性腎症を一次予防、二次予防するために求められる。

 収縮期血圧が140mmHg、拡張期血圧が90mmHg以上の患者では、生活習慣の改善や血糖コントロールと同時に降圧薬による治療がはじめられる。治療効果が不十分な場合は、用量の増加や、他の降圧薬との併用などが行われる

 調査では、医師は個々の患者のリスクに応じた目標を目指し治療を行うことが重要であり、患者は治療の目的と意義をよく理解することが重要なことが示された。

ファイザー(株)(リリース)

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[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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