ニュース

2006年10月30日

ウォーキングにお勧め 48コースを紹介 〈長野県〉

キーワード
 長野県は、県民の糖尿病などの生活習慣病や、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)などの予防対策の一環として、県内各地のウォーキングコースのリンク集をまとめ、県のホームページで公開を始めた。

 リンク集は、市町村から情報を寄せてもらい、それぞれのコースについて休憩所やトイレの有無などを紹介。10地域48のコースの地図や特徴を手軽に調べることができ、リンク先で地図などを見ることもできる。

 例えば、小諸市の「こもろウォーキングマップ」では、「全部で6コース。浅間連峰や富士山、八ヶ岳、アルプスなどを眺望できるコースもあり、四季の自然や雄大さを感じとれます。」といった具合にコースの特色を具体的に紹介し、ウォーキングに興味や関心をもってもらえるよう工夫してある。

長野県でも肥満は増加
 長野県民の、30歳代男性では33.3%、50歳代女性では22.7%が肥満と判定された。男性で30歳代以降、女性で50歳代以降で肥満が増加している。

 2004年度に実施した県民健康・栄養調査では、血糖値が110mg/dL以上の人は、男性平均 24.8%、女性平均 11.8%で、70歳以上で血糖値が126mg/dLの人は男性 23.5%、女性 14.8%だった。HbA1Cの値が6.1%以上の人の割合は、70歳以上で男性 8.8%、女性 7.4%だった。全国平均からみると比較的良好だが、男女とも年齢とともに高血糖の割合が高くなる点では同じ。

 県が9月に公表した健康づくり計画「健康グレードアップながの21」の中間評価結果では、20−50歳代の県民の1日当たりの歩行数は男性が9,702歩、女性が8,185歩だった。こちらも全国平均に比べると多いが、目標値の1万歩には届いていない。

メタボリックシンドロームも増加
 県民健康・栄養調査ではメタボリックシンドロームについて初めて調べられた。県内11地区の成人男女738人を対象とした。今年5月に厚生労働省が発表した調査結果と同じ傾向が出ており、特に中高年の男性で該当する人が多かった

 調査では、(1)ウエスト周囲径が男性85センチ、女性90センチ以上で、(2)「中性脂肪値とコレステロール値」、「血圧」、「空腹時血糖値」のうち、2項目で基準値を超えた人を「強い疑い」と判定した。1項目が該当する人は「予備群」とした

 メタボリックシンドロームが強く疑われる者と予備群を合わせた割合は、男性で34.4%、女性で13.8%。40〜74歳で見ると、男性の2人に1人、女性の5人に1人が該当する。この割合で県内年齢階級別人口から推計すると、「強い疑い」が約25万人、「予備群」が約20万人と推測される。

 年代別でみると、「強い疑い」と「予備群」を合わせた合計は、男性は60歳代が最も多く52.2%、40歳代でも40%を上回った。女性では70歳代が28.4%とトップだった。

詳しくは長野県のサイトへ(県内ウォーキングコース リンク集)
詳しくは長野県のサイトへ(長野県民健康・栄養調査)

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

play_circle_filled 記事の二次利用について

このページの
TOPへ ▲