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2005年02月28日

二相性インスリンアナログ製剤は血糖コントロールに有利

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 経口血糖降下剤で良好な血糖コントロールを得られない2型糖尿病患者は、二相性インスリンアナログ製剤で治療をした方が、持効型溶解インスリンアナログ製剤で治療するよりも、良好な治療結果を得られる傾向があるという報告が、米国糖尿病学会が発行する「Diabetes Care」2月号に発表された

 この試験は、メトホルミン(BG剤)で治療を受けていたHbA1cが8%以上の患者を対象に行われたもので、108例に朝食前と夕食前に超速効型インスリンと中間型インスリンの混合製剤を注射してもらい、114例に寝るときに持効型溶解インスリンアナログ製剤を注射してもらった。いずれの群もインスリン抵抗性改善剤の服用を続けてもらい、目標の空腹時血糖値が得られるようにインスリンの量を調整した。

 28週後のHbA1cの平均は混合製剤の群の方が低く(6.91対7.41)、HbA1c値が7.0%未満に改善した患者も混合製剤の群が多かった(66%対40%)。さらに、HbA1cが8.5%を超える患者の低下率の平均は、混合製剤の群が3.13%、持効型溶解型製剤の群が2.60%だった。

Diabetes Care(英文・要約)

[ DM-NET ]
日本医療・健康情報研究所

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