糖尿病の医療費・保険・制度

「糖尿病の医療費」に関するネットワークアンケート結果発表

患者さん対象アンケートの結果はこちら 医療スタッフ対象アンケートの結果はこちら
「糖尿病ネットワーク」では、2005年2月に「糖尿病の医療費」をテーマとするネットワークアンケートを行いました。
 当時は市民の実感はともかく、曲がりなりにも“戦後最長の景気拡大”と呼ばれた好況のまっただ中でした。しかしそれでも4人に3人の患者さんが「糖尿病の医療費の負担が大きい」とお答えになりました(結果はアンケート結果(医療スタッフ)アンケート結果(糖尿病患者さん)に公開しています)。

 それから4年たち、今は“100年に1度の不況”と言われる時代です。経済情勢は当時と大きく変わりました。そこで改めて同じテーマでアンケートを実施いたしました。その集計結果をここにまとめます。

 アンケートにご協力いただきました方には、この場を借りて、厚く御礼申し上げます。



アンケートの方法:

 「糖尿病ネットワーク」上に、患者さん対象の質問と医療スタッフ対象の質問のページを掲載するとともに、メールマガジンでも協力をお願いしました。また、実施に際して日本イーライリリー株式会社の後援を得ました。

実施期間:2009年2月13日〜2月25日

回答者数とその内訳:

  患者さん…500人(図1〜4
 性別;男性338人(67.6%)、女性151人(30.2%)、無回答11
年齢;10歳未満2人(0.4%)、10歳代6人(1.2%)、20歳代8人(1.6%)、30歳代57人(11.4%)、40歳代125人(25.0%)、50歳代135人(27.0%)、60歳代113人(22.6%)、70歳代45人(9.0%)、80歳以上5人(1.0%)、無回答4
病型;1型191人(38.2%)、2型280人(56.0%)、その他の型8人(1.6%)、わからない19人(3.8%)、無回答2
 インスリン療法;している306人(61.2%)、していない193(38.6%)、無回答1

  医療スタッフ…93人(図5
 職種;医師25人(26.9%)、薬剤師16人(17.2%)、看護師29人(31.2%)、栄養士1人(1.1%)、管理栄養士13人(14.0%)、臨床検査技師2人(2.2%)、理学療法士2人(2.2%)、医療事務2人(2.2%)、その他5人(5.4%)
資格;糖尿病専門医13人(医師25人の52%)、日本糖尿病療養指導士41人、地域糖尿病療養指導士8人

図1 患者さんの性別   図2 患者さんの年齢
患者さんの病型
 
  患者さんの治療法
 
 
図3 患者さんの病型
   
図4 患者さんの治療法
患者さんの病型   患者さんの治療法
 
図5 医療スタッフの職種
   
医療スタッフの職種  
■アンケート結果の概要■

【患者さん対象アンケート】
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1カ月の自己負担額は「1万〜1万5,000円」が最も多く、とくにインリン療法をしている患者さんは高い
半数強の患者さんが医療費負担のために「治療継続に困難」を感じていて、そのことを「相談したい」と思っている方が4年間で急増
飲み薬のジェネリック薬の価格的メリットは大多数が認知している一方で、インスリン製剤・注入器の価格差はあまり知られていない
1年間で数千円の差でも、負担は軽いほうが良い方が圧倒的

【医療スタッフ対象アンケート】
      ===⇒詳細はこちら

インスリン療法患者さんの医療費を心配する声が多数
患者さんから医療費の相談を受ける機会は少ないものの、相談を受ければ「検討する」が圧倒的
処方変更に伴う医療費増減についての事前説明。「する」「しない」「ケースによる」がほぼ同数

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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