糖尿病Q&A1000

Q.917 アルコール性低血糖について教えてください。

 Q.578で一度お話しましたが、アルコールは肝臓からのブドウ糖放出を抑制し、血糖値を下げる働きもあります。糖尿病の飲み薬を服用している人では、その作用がいつもより長引くこともあります。また、低血糖の症状をマスクしたり、実際に低血糖症状が現れても(通常なら自分が気付く人でも)酔いのために気付くのが遅れます。さらに低血糖になっても肝臓からブドウ糖が放出されないので回復が遅れます。
 このようにして起こる低血糖を「アルコール性低血糖」と呼んでいます。低血糖昏睡に陥っていても、周囲の人からは酔って寝ているように見られてしまう可能性もあり、緊急処置が遅れるという危険性もあります。
2006年05月24日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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