いま、1型糖尿病は
2008年02月06日
食卓で大皿に盛って・・・
みんな太ってきた
最近、若者も中年者も老年者も、みな太ってきましたね。スレンダーな若い女性も多くみかけるのですが、この夏、大通りを歩いている若い女性をよく観察してみました。お腹あたりに注視してみましたところ、ぷくっと太っていました。おへそあたりに、ふくらみがあるのです。一見、細身なのですが、やはりお腹あたりに脂肪が付いているのですね。
だれかれいうことなく、太めになってきているといえます。
極端にダイエットする人もいますが、すこし異常なダイエットになってしまうこともあり、これはまた別の問題です。
そうではなくて、糖尿病のことをすこし気をつけながら食事をしているのにもかかわらず、なかなかその成果がでてこないことがよくありますね。成果がでることのほうが少ないかもしれません。
栄養指導をしていただいても
糖尿病がありますと、1型糖尿病でも2型糖尿病の方でも、食事のエネルギー量とはなにか、普通の日本人は1日何キロカロリーくらい摂取しているのか、どの食物に炭水化物が多いのか、たんぱく質が多いものは何か、脂質が多いものは何かを知っていただきます。そして、おひとりお一人の適切な1日の摂取エネルギー量が設定されて、そのキロカロリーに見合った食事をどのように摂取したらいいか、栄養士さんに習うことになります。
もちろん、栄養士さん自身もできそうもないような食事療法ではこまります(栄養士さんもできそうでない食事療法をいわれたら、それはできませんね)。できそうなレベルから実践していくことになります。 1回の食事で、なにをこのくらい、と教えてもらうのですが、やはりなかなかできないことが多いですね。
なかなか栄養指導の成果が現れない
どうしてなのかな、あの方はうまくいっているのに、どうしてこの方はうまくいかないのかな、と思うことがいつもあります。 もちろん、むずかしい食事療法ではないのですが。ご本人もその気になってがんばっているのですが。
1人ずつ小皿や小鉢におかずを盛りつける
よくある原因のひとつに
食卓でおかずはすべて大皿に盛って並べて、さあいただきましょうというご家庭があります。たしかに、大皿に盛れば、簡単です。ひとりひとりは、小さな取り皿2枚くらいで済みます。とても、とても後始末は楽ですね。しかし、これでは、自分がどのくらい食べたか、一向にわからないのですね。栄養士さんにしっかりこのくらいの量よ、と習っても、食べ始めたら、わからなくなってしまいます。原因は大皿にありそうです。 食卓のひとりひとりに、小皿や小鉢におかずを盛りつけていただく、この形式のほうが、どれくらい食べたか、よくわかります。食べ過ぎることも、おきにくいと思います。
以前は、ひとりひとりの小皿や小鉢に盛りつけていただいておりました。いつごろからでしょうか。大皿に盛って、そこから自分の小皿に取り分けるようになったのは?
このところ、うまく栄養指導の成果が現れない方の多くに、大皿方式がありました。また、何人かは、「大皿に盛ることが悪いみたいですね」、とおっしゃってくれました。
ぜひ、以前の日本の食卓のように、小皿や小鉢に盛りつける形式の食事をするように、心がけましょう。
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