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2022年04月26日

IFLオーストラリア ウクライナの糖尿病患者さんへの支援について(5)

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 インスリン・フォー・ライフ(IFL)オーストラリアでは、2022年3月に勃発したウクライナ・ロシア危機にともない、ウクライナ現地の糖尿病患者さんへの支援活動を行っています。

IFL/ウクライナ支援レポート

 IFLとともにウクライナへの支援活動を行っている「マイ シュガー」(オーストリア)のオレグさんより、現地ウクライナからの写真が送られてきました。

 ロシア軍から奪還したチェルニーヒウ(ウクライナ北部チェルニーヒウ州西部に位置する州都、チェルニゴフと表記されることもあり)の地域病院や、スームィ(東側をロシア国境と接するウクライナ北東部スームィ州州庁所在地)周辺の村々などの写真です。

 一番初めに支援物資を送った地域からも写真が届き始めました。

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写真の白い建物は、イェレーツィシク生神女就寝修道院です。

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 今回始めて、ハリキウ(ハリコフとも表記、ウクライナ北東部ハリキウ州州都。首都キーウにつぐ2番目に大きな都市)やチェルニーヒウにも支援物資を届けました。チェルニーヒウでは、インスリンが全くありませんでした。

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 IFL本部から初めて血糖測定機を輸送し、オルグ氏のもとに届いたようです。しかし、残念なことに、オルグ氏が支援物資を車に積み終えて支援先へ向かった直後に荷物が届いたようです。

 次の写真は支援先へ向かう前に撮影したものです。写真のインスリンは、ウクライナ東部に向けて発送準備中のものです。

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 攻撃による負傷や切断の治療に必要なVAC(vacuum-assisted closure device・陰圧創傷治療システム)4台と共にインスリンを送りました。VACシステムは、オーストリア・ウィーンのセント・バルバラス教会からの寄付でマイシュガーのメンバーが調達しました。

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 ウクライナでは攻撃を受けたために、多くの人たちが国外も含め避難を余儀なくされ、街も破壊されてしまったため物流が滞り、医薬品が不足しています。
 そのような中、IFLから当基金に支援要請がありました。
 IFLでは、これまでも国籍・民族的背景などを問わず、インスリンを始め糖尿病医療に必要な物品が無くて困っている人たちに支援をしてきました。IFLのネットワークを通じて、現地でインスリンを必要としている人たちのために、少しでも助けになるよう当基金として願いを託すことに決めました。
 同じ糖尿病の仲間と医療関係者、その他皆様へこの度のご支援について、ご協力をお願いします。

 戦争は、攻撃する側もされる側も、双方に甚大な被害が出ますし多くの人たちが犠牲となります。一日も早く、平和が戻り、糖尿病の患者も安心して生活ができる日が来ることを祈るばかりです。

■ウクライナの糖尿病患者さんへの支援については、下記の中からご希望の方法をお選びいただけます。

(1)国際糖尿病支援基金を通じてIFLへご寄付の場合

振込口座(郵便局):
口座番号:00160−3−82542
加入者名:国際糖尿病支援基金口
※通信欄へ「IFL ウクライナ支援」とお書き頂きますようお願い致します。

 御協力頂きました方は、支援者としてこのホームページ上の「支援者名」のコーナーでお名前を発表させて頂きますが、本名での発表をご希望でない方は、振替用紙(郵便局)の通信欄にご希望のお名前をご記入ください。

(2)Spare a Rose for Ukraineを利用してのご寄付
https://www.insulinforlife.org/spare-a-rose/

「Spare a Rose」については、こちらをご覧ください。

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インスリン・フォー・ライフ(IFL)(オーストラリア)
国際糖尿病支援基金

[ IDAF ]
日本医療・健康情報研究所

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