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2018年02月16日

2018年「フィリピン糖尿病キャンプ」へのご支援をお願いします 国際糖尿病支援基金

キーワード
1型糖尿病

 途上国の糖尿病患者さんを支援するオーストラリアのインスリン・フォー・ライフ(IFL)では、毎年フィリピン各地で行われる「糖尿病キャンプ」や「検査プログラム」を実施し、現地の糖尿病患者さんへの支援活動を行っています。

 フィリピンの糖尿病キャンプについては、より多くの小児糖尿病の患者さんたちに、糖尿病に対する治療や合併症など、適切な知識を持ってもらうことを目的に行われおり、 今年も2018年5月11日から行われる予定ですが、資金難のために開催が危ぶまれています。

 国際糖尿病支援基金はこの活動に賛同し、インスリン・フォー・ライフ(IFL)を通じて支援をしています。フィリピンの糖尿病キャンプの開催に、みなさまのご協力をいただきますようお願いいたします。

 フィリピン共和国は、人口約1億人のうち約1,200万人が糖尿病を患っていると言われており、近年のグローバル化に伴う食生活の変化などで肥満者の増大も問題となっています。特に、小児糖尿病の患者数は増加傾向にあり、小児人口の8%が糖尿病を発症しているのではないかと予測されています。5歳以下で2.6%、5歳から12歳で5%が体重過多となっており、国内でも深刻な問題となっているようです1)

 こういった背景には、もともとの糖質の多い食習慣に加えて、ファーストフードなど高カロリーで油分や塩分が高い食事を摂る機会が増えたことや、子供に至っては母親やベビーシッターが正確な離乳食の与え方を知らずに、子供が喜ぶという理由でスナック菓子やソフトドリンクを与えたりしていることが原因の一つでもあるようです。

 フィリピン政府は、対策としてソフトドリンクに税金をかけて、レストランのライスお替りを禁止にする法律も検討しているようです。

 フィリピンの糖尿病の問題は、富裕層だけではなく貧困層にも広がっています。深刻な状況にも関わらず、政府からの支援が十分でないために、療養に必要な物資も不足していおり、経済的な問題から治療もままならないのが現状です。

 また、日本のような国民皆保険制度はないために、糖尿病療養に不可欠な血糖測定器やインスリンはとても高額で、経済的な事情からインスリンを購入することができず、糖尿病の子供たちが合併症などで1年以内に命を落としてしまうケースもあるようです。

 途上国の糖尿病患者さんを支援するオーストラリアのインスリン・フォー・ライフ(IFL)では、フィリピン・セブ島で現地の糖尿病患者さんを支援する「スイートアラート」や、国内中部にあるドゥマゲテ市のNIDA (Negros Island Diabetes Association)など、各地の医療施設へ、血糖測定器やインスリン等の物資を定期的に支援しています。

 IFLのスタッフであるニール・ドナラン氏は、毎年5月にフィリピン各地を訪問し、糖尿病キャンプへの参加や、糖尿病検査プログラム実施を支援しています。

■過去のフィリピン糖尿病キャンプのレポートにつきましては、下記をご覧ください。
2017年フィリピンの糖尿病検査プログラム、糖尿病キャンプレポート(IFLレポート)
2016年フィリピンの糖尿病キャンプレポート(IFLレポート)
2015年フィリピンの糖尿病事情について(IFLレポート)

 特に糖尿病キャンプは、現地の糖尿病患者さんやその家族、医療従事者を対象に、糖尿病に対する治療や合併症など適切な知識を持ってもらうことを目的に開催しており、好評を得ているため年々参加者が増えています。今年も2018年5月11日より糖尿病キャンプの開催を予定しておりますが、資金がなかなか集まらないために開催が危ぶまれています。

 国際糖尿病支援基金では、2013年よりインスリン・フォー・ライフ(IFL)オーストラリアを通じて、フィリピンの糖尿病患者さんを支援しています。今年もフィリピン糖尿病キャンプが開催できますように、皆様のご支援、ご協力をいただきますようお願いいたします。

参考資料

1)フィリピンと糖尿病
https://plaza.rakuten.co.jp/jiscebu/diary/201706180000/?scid=wi_blg_amp_diary_next

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インスリン・フォー・ライフ(IFL)(オーストラリア)
国際糖尿病支援基金

 国際糖尿病支援基金は、インスリン・フォー・ライフ(IFL)オーストラリア通じて、フィリピン糖尿病キャンプの活動を支援しています。

 IFLの活動にご賛同いただき、御参加いただける方は、下記口座(郵便局)までお振込み頂きますようお願い申し上げます。

 御協力頂きました方は、支援者としてこのホームページ上の「支援者名」のコーナーでお名前を発表させて頂きますが、本名での発表をご希望でない方は、振替用紙(郵便局)の通信欄にご希望のお名前をご記入ください。

振込口座(郵便局):
口座番号:00160−3−82542
加入者名:国際糖尿病支援基金口
※通信欄へ「フィリピン糖尿病キャンプ支援」とお書き頂きますようお願い致します。

[ DM-NET ]
日本医療・健康情報研究所

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