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2015年09月23日
外来患者の6割が「医療サービスに満足」 厚労省の受療行動調査
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調査は、全国の医療施設を利用する患者について、受療状況や受けた医療に対する満足度などを把握し、患者の医療に対する認識や行動を明らかにすることを目的に、3年ごとに実施しているもの。今回は昨年10月、全国488医療機関の入院・外来患者計約15万3,000人が回答した。
満足だと答えた割合を前回調査と比べると、外来患者では7.5ポイント、入院患者では2.0ポイント、それぞれ増加した。
外来患者の「満足」の割合がもっとも高いのは、「医師以外の病院スタッフの対応」が58.3%、ついで「医師との対話」55.8%、もっとも低いのは「診察までの待ち時間」28.1%となった。
入院患者の「満足」の割合がもっとも高いのは、「医師以外の病院スタッフの対応」が69.3%、「医師による診療・治療内容」69.1%、もっとも低いのは「食事の内容」43.7%となった。

診察時間は、「3~10分未満」が51.2%ともっとも多く、次いで「3分未満」が16.5%、「10~20分未満」が13.8%となった。「20~30分未満」が6.3%、「30分以上」が4.2%と、20分以上の診察時間の割合も10.5%を占めた。
外来患者の診察時間の年次推移を見ると、「3分未満」と「3~10分未満」の合計が6~7割程度で推移しているが、20分以上の割合も増えている。
病院の種類別にみると、「自宅で療養できる」は特定機能病院が74.1%ともっとも高く、「自宅で療養できない」は療養病床を有する病院が36.6%ともっとも高かった。
「自宅で療養できない」と回答した者について、自宅療養を可能にする条件は、入浴や食事などの介護が受けられるサービス」(40.6%)ともっとも高く、次いで「家族の協力」(35.4%)、「療養に必要な用具(車いす、ベッドなど)」(27.9%)、「療養のための指導(服薬・リハビリ指導など)」(25.5%)、「医師、看護師などの定期的な訪問」(24.6%)という順になった。
調査ではこのほかにも、「病院を選んだ理由」や「来院の目的、診察・治療・検査などの内容(外来患者のみ)」「緊急入院・予定入院、入院までの期間、入院までに時間がかかった理由(入院患者のみ)」「自覚症状(外来患者のみ)」「医師からの説明の有無、程度、説明に対する疑問や意見」などが回答されている。
平成26年受療行動調査(概数)の概況(厚生労働省 2015年9月8日)