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2013年09月19日
生活スタイルの改善が遺伝子を変える 5年間でテロメアが10%延長
オーニッシュ氏ら研究チームは、危険性の低い前立腺がんと診断された男性35人を対象に実験を行った。被験者を2群に分け、10人には生活を全体的に見直し、生活スタイルの改善に努めてもらった。25人は従来通りの生活をした。
生活スタイルを改善した群は、週に1回のミーティングに参加してもらい、専門家より生活改善の指導を受けてもらった。参加者は多くの場合、意欲的に参加したという。
5年後に被験者の血液サンプルを採取し、テロメアの長さを測定したところ。生活スタイルを改善した群では、テロメア長さが平均10%増加していた。対照群では平均3%縮小していた。
「生活スタイルを健康的に変えていくことは、もっとも効果的な薬になります。わずか5年間という短い期間でも、健康的な生活を選んだ人では、テロメアはより長くなりました」と、オーニッシュ氏は強調する。
今回の研究は予備的に行われたものだが、今後の大規模な無作為化比較試験への期待を抱かせるのに十分なものだったという。
「老化を促す要因を取り除くことで、体に備わっている治癒力は強められます。このメカニズムはとてもダイナミックで、短い期間で体を変えることが可能であることが、研究で示されました。大変に感慨深いことです」と、オーニッシュ氏は述べている。
Effect of comprehensive lifestyle changes on telomerase activity and telomere length in men with biopsy-proven low-risk prostate cancer: 5-year follow-up of a descriptive pilot study(Lancet Oncology 2013年9月17日)
予防医学研究所(PMRI)
予防医学研究所(PMRI)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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