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2011年09月21日
糖尿病など非感染性疾患 国際社会で対策 国連が「政治宣言」
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米ニューヨークの国連本部で19日から2日間、国連に加入する各国の首脳級が集まり話し合う「ハイレベル会合」(high-level conference)が開かれた。生活習慣の改善や早期発見・治療により改善が可能な、2型糖尿病、心筋梗塞、呼吸器疾患、がんなどの「非感染性疾患(NCD)」に対し、国際社会が協力して取り組むべきだとする宣言が採択された。
世界の6割は非感染性疾患で死亡 対策が必要
健康的な食事は非感染性疾患対策に必要
非感染性疾患の脅威は途上国にも拡大
各国が現在進めている具体的な取り組みや抱えている課題などについても調整が行われる。高カロリー・高脂肪・高塩分の栄養バランスの悪い食品の抑制、食品に含まれる塩分とトランス脂肪酸の削減、たばことアルコールに対する課税、公共の場の禁煙区域設置などを各国に提言している。
糖尿病の脅威は、日本や米国など先進国だけの問題ではない。南米メキシコ厚生大臣のSalomon Woldenberg氏によると、メキシコの成人の糖尿病の有病率は14%に上り、糖尿病により引き起こされる心疾患の有病率は上昇し続けている。メキシコ厚労省が糖尿病の予防を訴えるキャンペーンを強化する必要性を強調している。
低・中所得の国々では栄養不良や感染症も問題になっている。西アフリカのシエラレオネ共和国の厚生大臣Zainab Bangura氏は、途上国では従来の感染症に対する対策も力を抜くことはできず、非感染性疾患に対しては国際的な協力が欠かせないことを訴えた。
パン・ギムン国連事務総長は「糖尿病など非感染性疾患は、いまや先進国だけでなく途上国も脅かしている。非感染性疾患より、貧しい国で多くの家族が経済的な困窮に追い込まれている。そうした家庭では処方薬や医療費負担が家計を圧迫している。我々の公衆衛生上の国際協調は、今後ますます重要となる」と結んだ。
UN gathering on non-communicable diseases considers ways to combat scourge(国際連合 2011年9月20日)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所