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2010年12月01日
国民医療費、過去最高の34.8兆円 国民所得の1割に
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厚生労働省は、国民が1年間に使った医療費を示す国民医療費が、2008年度は前年度比2.0%増の34兆8084億円となり、前年度(34兆1360億円)より6725億円増え、過去最高を更新したと発表した。10年前の国民医療費に比べ1割以上増えており、今後も増え続けると予測している。
医療費の国民所得に対する割合が1割に迫る
糖尿病の医療費は1兆1893億円
主な傷病別に医療費をみると、「循環器系の疾患」が5兆2980億円(20.4%)でもっとも多く、次いで「新生物(がん)」3兆3121億円(12.8%)、「呼吸器系の疾患」2兆186億円(7.8%)、「腎尿路生殖器系の疾患」1兆9273億円(7.4%)、「筋骨格系及び結合組織の疾患」1兆9223億円(7.4%)となった。(6 性、傷病分類別一般診療医療費)
男女別にみると、男性では「循環器系の疾患」、「新生物」、「腎尿路生殖器系の疾患」が多く、女では「循環器系の疾患」、「新生物」、「筋骨格系及び結合組織の疾患」が多かった。
糖尿病の医療費は1兆1893億円で、前年度に比べて422億円増えた。総数は65歳未満で4276億円(36%)なのに対し、65歳以上では7616億円(64%)で、65歳以上は3分の2近くを占めている。ただし、これには糖尿病合併症の医療費は含まれておらず、それらを含む糖尿病の医療費全体ではもっと多い額になる。(性、傷病分類、入院− 入院外、年齢階級別一般診療医療費)
診療種類別にみると、一般診療医療費は25兆9595億円(74.6%)、そのうち入院医療費は12兆8248億円(36.8%)、入院外医療費は13兆1347億円(37.7%)。また、歯科診療医療費は2兆5777億円(7.4%)、薬局調剤医療費は5兆3955億円(15.5%)、入院時食事・生活医療費は8152億円(2.3%)となった。
高齢者増加などの影響で、今後も国民医療費は増え続ける見込み。厚労省は「10〜25年度に平均で年2.2%程度増える」と予測している。
平成20年度国民医療費の概況(厚生労働省)
結果の概要
1 国民医療費の状況
2 制度区分別国民医療費
3 財源別国民医療費
4 診療種類別国民医療費
5 性、年齢階級別国民医療費
6 性、傷病分類別一般診療医療費 統計表
第1表 国民医療費、人口一人当たり国民医療費及び対国民所得比率の年次推移
第2表 制度区分別国民医療費及び構成割合の年次推移
第3表 財源別国民医療費及び構成割合の年次推移
第4表 診療種類別国民医療費及び構成割合の年次推移
第5表 性、年齢階級、一般診療−歯科診療別国民医療費、構成割合及び人口一人当たり国民医療費
第6表 性、傷病分類、入院−入院外、年齢階級別一般診療医療費
1 国民医療費の状況
2 制度区分別国民医療費
3 財源別国民医療費
4 診療種類別国民医療費
5 性、年齢階級別国民医療費
6 性、傷病分類別一般診療医療費 統計表
第1表 国民医療費、人口一人当たり国民医療費及び対国民所得比率の年次推移
第2表 制度区分別国民医療費及び構成割合の年次推移
第3表 財源別国民医療費及び構成割合の年次推移
第4表 診療種類別国民医療費及び構成割合の年次推移
第5表 性、年齢階級、一般診療−歯科診療別国民医療費、構成割合及び人口一人当たり国民医療費
第6表 性、傷病分類、入院−入院外、年齢階級別一般診療医療費
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所