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2010年05月21日

尿糖チェックに関する新連載をスタート(糖尿病ネットワーク事務局)

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 糖尿病ネットワークは、尿糖測定に関する新連載「自宅ですぐに効果が見える!尿糖チェックで糖尿病コントロール」(監修:宇都宮一典 先生・東京慈恵会医科大学教授)をスタートしました。
 日常の糖尿病コントロールの状態を知るには、血液から測定する「血糖自己測定(SMBG : Self Monitoring of Blood Glucose)」を行うほかに、尿から測定する「尿糖自己測定(SMUG : Self Monitoring of Urine Glucose)」という方法があります。
 尿糖とは、血液中の糖が尿中に排泄された糖のこと。血液中の糖は、腎臓で血液からろ過される過程で水分とともに体に再吸収されますが、血糖が異常に増加して限界(腎臓の閾値)を超えると尿糖がでてきます(一般的に、血糖値が160〜180mg/dLを超えると尿中に糖が検出)。尿糖測定は、試験紙や測定器に尿をかけると、尿中に排泄された糖の値がわかるというもので、自宅で手軽に使用できる測定法です。
 前回の排尿から今回の排尿までの間に起こった結果を反映するので、食後にどのようなことが体の中で起き、それが血糖値にどう反映されているかを知ることができます。食後高血糖の把握や、血糖自己測定が適用されない患者さんの食事・運動療法の“振り返り”などに、活用が期待されます。
 今回スタートした連載は、患者さんや医療機関での活用事例を紹介しながら、その有用性を探っていくというもの。尿糖試験紙やデジタル尿糖計の最新情報もご紹介しています。今後、尿糖チェックに関するアンケートなども行う予定です。

自宅ですぐに効果が見える!尿糖チェックで糖尿病コントロール

[ DM-NET ]
日本医療・健康情報研究所

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