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2010年01月08日

血糖自己測定(SMBG)は糖尿病患者の自己管理を改善

 血糖自己測定(SMBG)が糖尿病患者の行動を適正化し、服薬のコンプライアンスを向上し、自己管理への理解を深めるという調査結果が、米国糖尿病教育者協会(AADE)の医学誌「Diabetes Educator」に発表された。SMBGの開始前と後を比較したところ、糖尿病患者による食事管理などが向上し、この傾向は持続したという。

 研究では、糖尿病のチーム医療に携わる医療従事者が、これまで行われたSMBGの検査値と有用性に関する研究を再検討し、公式の見解をまとめることを目指している。血糖コントロールを改善するための積極的な介入として、糖尿病患者が医療提供者に盲目的に従うよりも、SMBGの開始前と後との比較を示すことが有益であることが明らかになった。

 血糖自己測定(SMBG)が有益な点は―

  • 食事と運動が血糖コントロールにもたらす影響をすぐに知ることができる。
  • 患者が糖尿病について理解しやすくなり、行動を選択できるようになる。
  • 特定の食品をターゲットとし、血糖値の変動と食品選択を関連付けられるようになる。
  • 平日と週末のスケジュールや習慣の違いに対応できるようになる。
  • 何を行い、何を行わない方が良いかを学び、毎日の管理に反映できるようになる。
  • 患者による肯定的で健康的な自己管理を促進する。
 国際糖尿病連合(IDF)による最新報告では、インスリン療法を行っていない2型糖尿病患者のSMBGについて、患者に対する教育あるいは動機付けによって治療を調整できる場合は、SMBGを導入する有益さが上回るとしている。

Effective Use of Paired Testing in Type 2 Diabetes
The Diabetes Educator, Vol. 35, No. 6, 915-927, 2009

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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