ニュース

2008年06月07日

食事と運動を見直し階段利用が84%に [高知]

キーワード
 高知県は、メタボリックシンドローム予防に向けた県民運動を広めるため、県職員が率先して生活習慣改善に取り組む「メタボバスター大作戦」を実施し結果を公表した。

 県知事部局の全職員を対象に昨年6月から12月に、「エクササイズガイド2006」と「食事バランスガイド」による研修会や、健康の意識アンケートなどを行った。

 自己達成目標をたて、職場単位で目標達成度を集計。取り組み前、中間、取り組み後に、職場単位に運動や食事、自ら設定した目標に対する評価などのアンケートも実施した。

 その結果、「定期的な運動習慣がある」と答えた人の割合は初回42%から最終61%と約1.5倍に増加したほか、「栄養バランスや食事量を気にする」人の割合は33%から69%と約2倍に増え、県職員の健康に対する意識の変化が現れる結果となった。

 また、健診で生活習慣病のリスクが高いという結果の出た65人には、産業医や保健師の面談による継続的支援を続けながら、体重・腹囲・血圧・運動の改善に取り組んでもらった。終了後、59%が体重や腹囲の減少に成功し、運動習慣や食事のバランスや量が改善したという人は81%に上った。

 日常生活の運動量を増進させるため、エレベーターの利用を控え県庁内の階段利用を奨励する取り組みも行った。階段に「歩いて健康に」「燃やせ内臓脂肪」などのキャッチコピーが書かれたステッカーを貼り付け、階段利用の普及啓発を行った

 開始した昨年8月以降の階段利用率は上昇し、特に男性では改善率が高かった。利用率が76%だったのが、今年2月には84%に上昇した階段もあった。

 目標達成できた人のアンケート調査では「歩数計を使っているが、意識して歩くようになり、1日3000〜4000歩が、8000歩前後歩くようになった」とった積極的な意見が多数を占めたという。

高知県健康福祉課 健康づくり課

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

play_circle_filled 記事の二次利用について

このページの
TOPへ ▲