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2008年03月27日

食事と運動でメタボ対策 トクホの不満は「価格が高い」

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 農林漁業金融公庫は全国の20〜60代の男女2,000人を対象に「食を通じた健康増進の取り組み」についての調査を行い結果を発表した。調査は今年1月にインターネットで実施した。
生活習慣病予防の関心が高い
 健康を維持するうえで何に関心があるかを聞いた質問では、「生活習慣病の予防」がもっとも多く52.2%だった。高年齢ほどこの傾向が強く、低年齢では「ダイエット」(43.3%)が多かった。生活習慣改善の関連では「老化防止(アンチエイジング)」(38.4%)、「栄養バランスの改善」(38.1%)、「ストレス軽減」(33.1%)も多く、健康への関心が高いことを示す結果になった。

 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対策として行っていることは、「食事に気をつけ、栄養バランスに気をつけている」(44.2%)、「適度な運動(極力歩く、階段を利用するなど)をしている」(31.3%)が多く、高年齢ほどその傾向は高い。

 8割以上の人は食を通じた健康増進に「取り組んでいる」「取り組もうとしている」と回答した。年齢が上がるにつれこの割合は高くなり、40代、50代で8割、60代では9割を超えた。具体的な取組み内容は「野菜類や果物類をできるだけ多く摂取する」(66.6%)、「カロリー(塩、砂糖、油脂など)を気にする」(53.7%)が多かった。

9割以上が特定保健用食品(トクホ)を認知
 特定保健用食品(トクホ)については、91.3%が「知っている」「聞いたことがある」と回答し、「購入したことがある」は63.0%、「購入したことはないが、今後購入したい」人は14.7%で、8割近くの人がトクホの利用に関心をもっていることがわかった。

 トクホの品目で購入したことのある品目は、「コレステロールが高めの方に適する」表示品目がもっとも多く42.5%、「お腹の調子を整える」等は39.9%、「食後の血中中性脂肪が上昇しにくいまたは身体に脂肪がつきにくい」は23.7%だった。「食後の血糖値の上昇を緩やかにする」は17.4%だった。

 トクホの購入先はスーパーが76.7%で圧倒的に多く、薬局(ドラッグストア)が31.6%、コンビニエンスストアが22.5%だった。

 トクホに対する不満は、「価格が高い」が65.8%ともっとも多かった。また、「どのメーカーを信用したら良いかわからない」(21.5%)、「原材料や成分が健康に良いものなのか、わからない」(20.4%)という意見も2割あった。

 また、自由記述欄ではトクホの効果に対して疑問の声が多くみられ、消費者に向けたトクホの効果や安全性、商品の説明などの表示に、よりいっそう取組む必要があるとしている

農林漁業金融公庫

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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