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2007年07月01日

食品にエネルギー表示 ニューヨークはトランス脂肪酸を追放

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 肥満や肥満に関連の深い2型糖尿病などの患者が急増をしているのを受け、ニューヨーク市は2007年に、全米で初めてファストフード店やレストランなどのメニューに食品のエネルギー量を明記することを義務付けると発表した。
ニューヨーク市は「チーズバーガー(約170円) 300キロカロリー」など、わかりやすい表示を求めている。
ニューヨーク市プレスリリースより
食品のエネルギー表示を義務化
 肥満対策には、1日に食事でとるエネルギー量を管理することが有効だ。1日に100キロカロリーを余分にとると、年間に体重が4.5キログラム増える計算になる。

 そこでニューヨーク市は、市民が健康に良い食品を選び、自主的に肥満対策に取り組めるようにするため、対策にのりだした。食品業界やファーストフード業界にウェブサイト、パンフレット、ポスター、食品の包み紙、トレーの下紙などに食品のエネルギーを表示するよう指示した。

 実施は7月1日からだが普及は遅れている。大手ファストフードチェーンなどが反発を唱えているからだ。米ニューヨーク・レストラン協会は連邦裁判所に訴訟まで起こした。

 同協会は「権力によって地域の産業やニューヨークの消費者の近隣にあるレストランでの選択に影響を与えようとしている」、「消費者は食事の76%を自宅でとる。15年前に米政府は食品に栄養表示ラベルを貼ることを義務付けたが、米国の肥満は増える一方だった」と非難している。

トランス脂肪酸の使用も規制
 米ニューヨーク市はさらに、市内のレストランやファストフード店で使われる調理油などに含まれるトランス脂肪酸(TFA)の使用規制を、7月1日に施行した。

 今回規制は、揚げ物の調理油などに含まれるトランス脂肪酸の量を、客1人当たり0.5グラムまでに制限し、2008年7月までに他の食品でも同様の量に制限するというもの。米国成人が1日にとるトランス脂肪酸の平均は5.8グラムなので、今回の決定はかなり厳しいものだといえる。

 食品に含まれるトランス脂肪酸は、人工的に作り出されたものが多い。トランス脂肪酸をとりすぎると、「悪玉」といわれているLDLコレステロールが増え、「善玉」といわれているHDLコレステロールが減る傾向がある。動脈硬化や心筋梗塞を予防するために、とりすぎは良くないとされている。

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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