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2006年12月19日

中高年の1カ月治療費は平均2万円 厚労省調査

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 厚生労働省統計情報部は、中高年縦断調査を初めて実施し、結果の概況を公表した。50歳代の中高年世代を対象にした調査で、今後、継続的に調査し行動変化などをみていくという。

 調査は、団塊の世代を含む全国の50歳代の中高年世代を追跡し、健康、家族の状況、生活設計、社会活動などについて、意識面や事実面の変化を継続して調べるというもの。行動の変化や事象間の関連などを把握し、高齢化が進むわが国の行政施策の基礎資料とすることを目的にしている。

 対象となるのは、2005年10月末現在で50〜59歳の男女。総数は3万3,815人。85.5%に配偶者がいる。

 調査では次のことなどが明らかになった―\

医師から診断されている生活習慣病

 1位 高血圧(17%)、2位 高脂血症(8.5%)、3位 糖尿病(7.0%)、4位 心臓病(2.6%)。
 高血圧は、50歳後半で男女とも高かった。男性は21.4%と最も高く、女性も18.6%だった。
 糖尿病は、男性の50歳前半が7.5%、50歳後半が10.9%と高かった。女性では50歳後半で5%を超えた。
9割の人が日頃から健康に気を遣っている

 男性では、「ストレスをためない」(38.3%)、「食事の量に注意する」(36.0%)、「適度な運動をする」(35.2%)、「適正体重を維持する」「適度な休養をとる」(ともに32.6%)の順に多かった。
 女性では「バランスを考え多様な食品をとる」(47.6%)、「食事の量に注意する」(45.9%)、「ストレスをためない」(45.8%)、「適度な運動をする」(41.0%)の順に多かった。
 男女ともに「お酒を飲み過ぎない」(総数20.4%)はポイントが低い傾向がある。
1カ月の治療費は平均2万円程度

 2007年10月に「病気の治療費」、「健康維持の費用」をかけた人は、ともに23.0%で、いずれも女性の方がポイントが高かった。
 平均費用は治療費が2万円、健康維持費が1.7万円で、それぞれ1万円台の支出が45.8%と多かった。
 現在、健康状態が「よい」としたのは80.6%と大半を占め、「わるい」としたのは18.6%だった。女性の方が「よい」とする割合は高く、男女とも「わるい」は50歳前半に比べ50歳後半で高かった。

●詳しくは厚生労働省のサイトへ
 第1回中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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