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2006年06月01日

インスリン導入時の医師と患者のコミュニケーションを支援するツール

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 ノボ ノルディスク ファーマは、DAWNおよびDAWN JAPAN調査に関する情報などを紹介した医療従事者向けサイト「dawnstudy.jp」(www.dawnstudy.jp)を5月26日に開設したと発表した。(プレスリリース)\

 DAWN調査は2001年、世界13カ国の計5,000名以上の糖尿病患者および3,000名以上の医療従事者を対象に実施された、糖尿病を取り巻く心理社会的な側面に焦点をあてた初めての国際的な大規模調査研究。

 日本でも、インスリン治療を適切な時期に開始するためには、医師と患者の双方に存在する心理的障壁や課題を明らかにし、それを克服する方法を考える必要があるという考えのもと、医師約200名によるDAWN JAPAN研究会が設立された。

 調査は2004年8月から翌年8月にかけて医師170名と、医師にインスリン治療を勧められた2型糖尿病患者149名を対象に行われた。

絵で見てわかるインスリン治療講座

 DAWN JAPAN調査では、糖尿病患者にはインスリン治療に対する誤解や抵抗感があり、また、医師は患者の抵抗の理由を正確に把握・理解していない可能性があることが明らかになる一方で、インスリン治療を開始した患者の約半数は「(インスリン治療を)早くすべきだった」と感じているという結果が示された

 調査の結果に基づき、医師を対象に、個々に異なる患者の不安を特定し軽減するためのチェックシートを取り入れた「絵で見て分かるインスリン治療講座」が制作された。患者に所定のチェックシートに答えてもらい、不安感や抵抗感を具体的に特定した上で、患者と対話しながらそれぞれの不安に応じて適確に説明できるようになっている。

 「絵で見てわかるインスリン治療講座」はダウンロード版もあり、上記サイト「dawnstudy.jp」で公開されている。

 患者用には医師から説明された情報を持ち帰り、再確認するためのリーフレットなどが用意されている。こうしたツールが、医師と患者のコミュニケーションを図る役に立ち、インスリン療法を適切な時期に導入できるようになると考えられている。

●詳細はノボ ノルディスク ファーマ(株)のコーポレートサイトへ
 www.novonordisk.co.jp

[ DM-NET ]
日本医療・健康情報研究所

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