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2006年01月27日

速効型インスリン分泌促進剤の効能追加を申請/味の素とアステラス製薬

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 味の素とアステラス製薬は、共同で開発した速効型インスリン分泌促進剤「ファスティック®錠」と「スターシス®錠」(一般名:ナテグリニド)のビグアナイド系製剤との併用療法について、厚生労働省に効能追加を申請したと発表した。

 ナテグリニドは、速効・短時間型のインスリン分泌促進作用を特長とする経口血糖降下剤。『インスリン非依存型(2型)糖尿病における食後血糖推移の改善』を効能効果として、単剤あるいはα−グルコシダーゼ阻害剤との併用で治療に使われている。ビグアナイド系製剤との併用による治療について日本人での臨床試験を実施し、効能追加の承認申請を行ったという


速効型インスリン分泌促進剤

 膵臓に働きかけてインスリンの分泌を促す薬で、薬を飲むとすぐに作用が現われ、作用時間が短いという特徴がある。α-グルコシダーゼ阻害剤と同じように、食後過血糖の改善を目的に使われている。
 比較的軽症の2型糖尿病の患者では、食後にインスリンが遅れて分泌されるため、食後過血糖になる場合がある。そのような人がこの薬を服用すると、食事直後からインスリン分泌が始まり、高血糖を抑えることができる。作用時間が短いため、低血糖を起こしにくいという特徴もある。

ビグアナイド剤

 ビグアナイド剤(BG剤)は、肝臓の糖を作る働きを抑えると同時に、筋肉などでの糖の利用を促して、総合的に血糖値を低下させる作用がある。単独で治療に使われることもあるが、SU剤だけでは血糖値が十分に下がらない患者に、併用薬としても使われる

詳細はアステラス製薬(株)のサイトへ(ニュースリリース/PDFファイル)

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日本医療・健康情報研究所

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