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2005年10月07日

糖尿病死亡率全国1位は徳島県

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糖尿病非常事態宣言も

 昨年1年間に糖尿病で死亡した人の比率が最も高かったのは徳島県だったことが、厚生労働省が発表した「人口動態統計」でわかった

 徳島県内で2004年に糖尿病で死亡した人は10万人当たり16.6人と、全国平均の10.2人を上回り、12年連続で全国ワースト1位。

 同県の「県民健康・栄養調査」(2003年)によると、「糖尿病が強く疑われる人」と「可能性を否定できない人」を合わせた40歳以上の人は約11万6,000人と、県民の4人に1人の割合。2001年の8.6万人より増加しており、「糖尿病実態調査」(2002年)で概算された全国の1,620万人、6人に1人と比べ高い比率であることがわかる。

 県民の1日当たりの歩行数の平均は男性6,507歩、女性5,931歩と、全国の男性7,676歩、女性7,084歩より少ない。肥満率は男性37.2%(27.8%)、女性26.1%(22.2%)と全国平均より高い。乗用車が普及し、運動をする機会が減ったことが、糖尿病死亡率を押し上げる一因になっているとみられている。

 県が2001年にまとめた「健康徳島21」には、2010年の糖尿病の有病者率を7%に減らし、6万2,000人に抑えることが盛り込まれてある。 さらに、県民の意識を高めるため糖尿病非常事態宣言を出すことも検討するという。

詳細は「健康徳島21」へ

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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