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2005年10月11日
米国で採血の必要のない血糖測定法が開発
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現在利用されている血糖値測定器は、穿刺器具を使い指先などから採血する必要があり、測定時に痛みをともなう。このため治療に有効であることがわかっていても、血糖自己測定をためらう患者が少なくない。
米国で採血もしなくても正確に血糖値を測定できる「ライタッチ(LighTouch) 」という血糖測定法がシラキュース大学のジョセフ・カイキン教授により開発され、米国で特許を取得した。ライタッチの測定方法は、指先にレーザーを投射し、毛細血管中にある血液のスペクトル信号を解析するというもの。指先に針を刺さずに、血糖などの血液成分の検査を行える。
ライタッチはラマン光学分析法を用いており、CDプレーヤーなど使われるタイプのレーザ装置が使われるが、より精度を高めるためレーザー光線を赤色にしてある。指先に当てたレーザーを指に照射し、放出される光の色から組織中の化学物質の種類や分量を解析するという。
ライタッチの臨床試験はジョスリン糖尿病センターの協力を得て1999年から始められた。より測定時間を短縮し、正確な測定値を得られるよう測定器の改良が重ねられているという。院内用の血糖測定器は現在、米国食品医薬品局(FDA)の承認を待っており、小型化された在宅での血糖測定向けの機器の開発も進められている。
WHO(世界保健機関)の調査によると、世界の糖尿病患者数は1億5,000万人で、2025年には2倍に増加すると予測されている。
●詳細はLighTouch Medicalのサイトへ(英文)
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日本医療・健康情報研究所