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2005年07月13日

糖尿病の予防と対策に向けた9千人規模の調査研究を開始

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 厚生労働省は、糖尿病の予防対策のために実施する、成果目標を設けた戦略研究について公表した。年間8億6,000万円を使い9,000人以上を対象とした大規模な調査研究を予定している

 「戦略研究」とは、国民のニーズが高く、確実な解決が求められている研究課題について成果目標を決めて、選ばれた医療機関が実際に研究を行う施設を全国から一般公募し進める多施設共同研究。計画の進み具合と達成度の評価に力を入れているのが特徴となる。

 「糖尿病予防対策研究」は今年度創設された。研究期間は5年間。次の研究が計画されている。

糖尿病発症予防のための効果的な介入方法に関する研究
 地域や職場の健康診断で「生活習慣の指導が必要」とされた全国の30〜64歳の4,500人を20グループに分け、指導の際、メールなどITを活用した指導法や集団での指導法など数種類を試し、効果を比較する。

糖尿病治療を継続するための介入方法に関する研究
 患者が治療を中断する割合を減らすための研究。地域の診療所などで治療を受けている患者を対象に、看護師や栄養士を定期的に派遣して指導する群と、従来の標準的な治療を受ける群とに分けて、治療の中断率を比較し検証する。

糖尿病合併症の進展抑制する治療法の確立に関する研究
 糖尿病に加えて高血圧などがある40〜69歳の患者を対象に、糖尿病から動脈硬化性疾患などの合併症に進む割合を減らす方法を探る研究。薬物療法など積極的に治療をした群と、従来の標準的な治療を受ける群とで、合併症への進行度に違いなどがあるかをみる。

●詳細は厚生労働省のサイトへ
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日本医療・健康情報研究所

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