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2005年04月19日

メタボリックシンドロームの予防に食事と運動の習慣改善が有利

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 メタボリックシンドロームの予防には、集中的な生活習慣改善が、メトホルミンよる薬物治療より効果がある可能性があるという研究が、米国のピッツバーグ大学の研究者により、米国の医学雑誌「Annals of Internal Medicine」4月19日号に発表された

 この研究は、糖尿病予防プログラムに登録された空腹時血糖値が5.3mmol/L(95.3mg/dL)以上の糖尿病と診断されない被験者3,234名を調査したもの。被験者をメトホルミン850mgを1日2回服用する群、プラセボ(偽薬)の服用する群、7%の体重減と150分/週の運動により生活習慣を強化する群に分け、平均3.2年追跡調査した。

 メトホルミン群の23%、プラセボ群の18%、生活習慣群の38%でメタボリックシンドロームの発症が抑えられた。メトホルミン群ではウエスト周囲径と空腹時血糖値が低下したが、生活習慣群ではHDLコレステロール値を除くすべてに向上がみられ、メタボリックシンドロームの発症率が低下した。

 研究者はこの研究で、生活習慣の改善は、特にウエスト周囲径および血圧の低下に強く関連し、メタボリックシンドロームの予防と治療において有効であることが示されたとしている

詳細は「Annals of Internal Medicine」のサイトへ(英文・要約)

[ DM-NET ]
日本医療・健康情報研究所

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