糖尿病食事療法用宅配食で自宅入院

2007年05月01日

宅配食はエネルギー量と栄養バランスに関する最高の教科書

 自宅入院で宅配食を利用する最大の目的は、糖尿病治療食の“体験学習”にあります。プロの栄養士が作った宅配治療食は、エネルギー量のみならず栄養素のバランスも完璧に調整されており、本格治療食を学ぶのに最高の教材(教科書)といえます。

 まずは、料理をよく観察することが大切です。自分が指示されているエネルギー量の食事の量はどれくらいのボリュームなのか、宅配食の量をよく見て視覚的に捉えるとともに、食べてみてその量を口と胃で感じてみましょう。

 これにより、ふだんの食事や外食のときにも、料理を食べながら自分に必要かつ十分な食事量がどれくらいなのか、自然と目安がつけられるようになってきます。

 また、野菜や肉、魚といった食材から見て、栄養素のバランスがとれた食事とはどういうものかよく学習してみましょう。宅配食にはさまざまな食材が使われています。多くの食材をバランスよく食べることが、いかに大切であるかおわかりいただけると思います。

 さらに、自分の舌で味わうことで、塩加減や甘さといった味付けを体得することができます。例えば、宅配食を食べて「味が薄い」と感じたなら、それは今までの食事では塩分や砂糖を摂りすぎていたことになります。うす味に慣れてくれば、健康に良いだけでなく、素材の味をよりいっそう楽しめるようにもなります。

 最後に、食事の際は宅配食に限らず、料理をよく噛み、できるだけ時間をかけましょう。あわただしい食事では、味を楽しむこともできません。ゆっくりとよく噛んで食事をすることで、少ない食事量でも満腹感を味わえるようになります。

 このように、宅配食を使った糖尿病治療食の体験学習は、患者さんだけではなく、患者さんの食事を作る方々にとっても、最高のお手本(教材)となるはずです。

[ DM-NET ]

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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