糖尿病食事療法用宅配食で自宅入院
2007年04月02日
ステージ別 食事・運動・生活習慣の改善
どのステージでも、適正なエネルギー量を守った食事、適度な運動、日常の生活習慣の改善は必要ですが、それぞれのステージで重点を置くポイントを押えておけば、より効果的に自宅入院を継続することができます。
自宅入院スタート直後は、短い期間で体重が落ちます。宅配食を利用した食事のおかげで、1日に摂るエネルギー量が適正な数値に近づくためです。
そこで、食への意識が高まっているこの時期は、まず食生活全体の改善に重点を置きましょう。宅配食を、自宅で作る食事や外食時のメニュー選びの参考にして、自分なりに工夫してみるのもひとつの方法です。そこに適度な運動をプラスすれば、自宅入院のスタートとしては申し分ありません。
しばらくすると、次第に体重は減りにくくなってくるのが普通です。食事療法が進むにつれ摂取エネルギーが減ったため、これに体が適応して基礎代謝量が低下するためです。
この基礎代謝量の減少を防ぐためには、この時期にしっかりと運動量を増やすことがポイントです。基礎代謝量は筋肉量に大きく左右されるので、筋肉量を増やす運動を、これまで以上に生活に取り入れましょう。また、ウォーキングなどをしている人は、それまでより速度を上げたり時間を長くするのもよいでしょう。
しかし、合併症のある人は注意が必要です。突然、激しい運動を始めると、かえって合併症が悪化してしまう場合もあるので、主治医によく相談して運動の量や内容を決めましょう。
適切なエネルギー量を守りながら運動を続けていくと、再び体脂肪は燃え始めます。しかし、この段階で気を許すと、せっかく減った体重は簡単に逆戻り(リバウンド)してしまいます.人間が太るのには、遺伝的に太れる体質(能力)をもって生まれてきた上に、日々の生活習慣の中に必ず太る要因が潜んでいて、徐々に肥満体が完成します。
ですから、この時期には一度、食事、運動、その他の生活習慣を日記につけて客観的に自分自身を振り返ってみましょう。そうすると、生活習慣のなかに潜んでいた太る原因が明らかになり、食事、運動、嗜好品などの面で何をどのように行動変容すればよいのかはっきりしてくるはずです。
長年、身についた日常的な生活習慣を少しずつ変えていくことが、体重のリバウンドを防ぐ秘訣になります。
減量のペースは、1ヶ月に1kg前後で十分です。気持ちよく自宅入院を続けるためにも、無理をせずに自分の体の状態に合った、食事、運動、生活習慣の確立に心がけましょう。 |
もくじ
- なぜ、自宅入院か?
- 自宅入院の前に知っておこう
- 主治医からのアドバイスも大切
- 自宅入院体験談 (1)
- ステージ別 食事・運動・生活習慣の改善
- 宅配食はエネルギー量と栄養バランスに関する最高の教科書
- 運動も自宅入院の重要なポイント
- 自宅入院体験談 (2)
- 自宅入院の記録をつける
- 自宅入院日記で生活習慣管理
- 無理なく続ける自分スタイル自宅入院
- 宅配食は食事療法の強い味方
- 「宅配糖尿病食で自宅入院」を振り返って
- 自宅入院成功のポイント 1
- 自宅入院成功のポイント 2
わたしの自宅入院
宅配食アンケート
※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。
Copyright ©1996-2024 soshinsha. 掲載記事・図表の無断転用を禁じます。
治療や療養についてかかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。